入れ込む(読み)イレコム

デジタル大辞泉 「入れ込む」の意味・読み・例文・類語

いれ‐こ・む【入れ込む/入れ籠む】

[動マ五(四)]
人や物を1か所に入れる。他のものの中に入れて、位置させる。
「余計な石や植木などを―・んだらしい庭の造り方」〈有島或る女
熱中する。夢中になる。のぼせる。「パソコンに―・む」「新人歌手に―・む」
競馬で、馬が興奮した状態になる。また一般に、はやりたつ。「スタートを前に―・む」
[動マ下二]1に同じ。
屏風の袋に―・めたる所どころに寄せかけ」〈・東屋〉
[類語]のめり込む夢中血道を上げる首っ丈めろめろぞっこん骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う求めて奮って積極的自発的能動的意識的主体的意図的意欲的精力的自主的活動的好んで進取前向きわざわざわざと強いてたってことさら乗り気進んで我勝ち我先我も我も喜んで喜ぶしゃかりきしゃにむにどしどしアクティブアグレッシブポジティブ自ら手ずから直直じきじき直接直接的じか身を以てダイレクト故意作為作為的未必の故意あえてえいやっと我劣らじとわざとらしいむに止まれぬ及ばずながら献身的強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰本腰を入れるひたむき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入れ込む」の意味・読み・例文・類語

いれ‐こ・む【入込・入籠】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. 他のものの中に入れて、位置させる。
      1. [初出の実例]「厄介物の親戚宗七を白井の相続人に入れ込まうと云ふのだ」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉続)
    2. 上方遊里で、見習期間である入れ込みが終わって新造にする。
      1. [初出の実例]「おまへ夕べいれこんだ子ぢゃによって、そこらはいさゐかまわずさ」(出典:洒落本・短華蘂葉(1786))
    3. 飲む。食う。
      1. [初出の実例]「ゆっくりいれ込んでいってもいいさ」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)序幕)
    4. 夢中になる。熱中する。
      1. [初出の実例]「蛙思考」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉フランス式)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙いれこめる(入込)

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