デジタル大辞泉
「悩ましい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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なやまし・い【悩】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]なやま
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「なやむ」の形容詞化したもの ) - ① 悩みが多いさま。
- (イ) 思いわずらう気持である。気持が苦しくつらい。難儀だ。
- [初出の実例]「吾が父の先王は是れ天皇の子たりと雖も、迍邅(ナヤマシキ)に遭遇ひて天位に登りたまはず」(出典:日本書紀(720)顕宗二年八月(図書寮本訓))
- (ロ) 困難な状況であるさま。「悩ましいわが家の家計」
- [初出の実例]「斯う暑くなっては皆さん方が或は高い山に行かれたり、或は涼しい海辺に行かれたりしまして、さうしてこの悩ましい日を充実した生活の一部分として送らうとなさるのも」(出典:幻談(1938)〈幸田露伴〉)
- ② 病気などのために気分が悪い。気分がすぐれない。
- [初出の実例]「なやましく侍て、内裏へも参らず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
- ③ 官能が刺激されて心が乱れる思いである。
- [初出の実例]「幽かな黄昏の思想を慕ひ恍惚の薄明を待つわかい男の心ほど悩ましいものはあるまい」(出典:桐の花(1913)〈北原白秋〉昼の思)
悩ましいの派生語
なやまし‐が・る- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
悩ましいの派生語
なやまし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
悩ましいの派生語
なやまし‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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