囚われる(読み)トラワレル

デジタル大辞泉 「囚われる」の意味・読み・例文・類語

とらわ・れる〔とらはれる〕【囚われる/捕(ら)われる/捉われる】

[動ラ下一][文]とらは・る[ラ下二]
つかまえられる。とらえられる。「敵に―・れる」
固定した価値観考え方などに拘束される。「先入観に―・れる」「目先のことに―・れる」
[類語](1捕まる/(2頓着執着執心偏執我執固執めろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う狂わしい悩ましい熱狂的悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれるむな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

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精選版 日本国語大辞典 「囚われる」の意味・読み・例文・類語

とらわ・れるとらはれる【囚】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]とらは・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. とらえられる。つかまえられる。つかまる。
    1. [初出の実例]「何ぞ面(みつから)(トラハルル)ことを得んと云ふ」(出典日本書紀(720)垂仁五年一〇月(熱田本訓))
  3. 因襲既成概念などから脱し得なくなる。
    1. [初出の実例]「文芸は科学、否、自然主義に囚はれたるなり」(出典:囚はれたる文芸(1906)〈島村抱月〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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