溺れる(読み)オボレル

デジタル大辞泉 「溺れる」の意味・読み・例文・類語


おぼれる【溺レる】[書名]

川上弘美短編小説同作を表題作とする短編小説集は平成11年(1999)刊行で、他に「さやさや」「百年」などの作品収録。平成12年(2000)、第11回伊藤整文学賞および第39回女流文学賞を受賞

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精選版 日本国語大辞典 「溺れる」の意味・読み・例文・類語

おぼ・れる【溺】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おぼ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 水中に落ちて泳げずに死にそうになる。水中に沈んで死ぬ。おぼほる。
    1. [初出の実例]「故(かれ)、今に至るまで其の溺(おぼれ)し時の種々(くさぐさ)の態(わざ)、絶えず仕へ奉るなり」(出典古事記(712)上)
  3. あることに熱中して心を奪われる。ふける。くれる。はまる。
    1. [初出の実例]「殿はただ涙におぼれてぞ過(すぐ)させ給」(出典:栄花物語(1028‐92頃)花山たづぬる中納言)
  4. うすぼんやり見えたり、または聞こえたりする。かすむ。ほける。
    1. [初出の実例]「帰りこん道もおぼれておもほえず今日の別れを惜しむ涙に〈隆源〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)雑)

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