矢鱈(読み)ヤタラ

デジタル大辞泉 「矢鱈」の意味・読み・例文・類語

やたら【矢×鱈】

[形動][文][ナリ]根拠・節度がないさま。筋が通らないさま。めちゃくちゃ。むやみ。「矢鱈に買い込む」「矢鱈な事を言うもんじゃない」
無闇むやみ[用法]
[副]に同じ。「矢鱈(と)のどが乾く」「矢鱈(と)偉そうなことばかり言う」
[補説]「矢鱈」は当て字
[類語]無謀無鉄砲めくら滅法闇雲盲目的後先見ず向こう見ず命知らず無闇みだり無性にむやみやたらめったやたらめった無下に後先なし破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいまま切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない桁違い過度すごくひどいはなはだこの上ないとても特別ことさらひたすら

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精選版 日本国語大辞典 「矢鱈」の意味・読み・例文・類語

やたら【矢鱈】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある。「矢鱈」はあて字 ) 順序秩序・節度などがないさま、また、程度が並はずれてはなはだしいさまを表わす語。むやみ。むちゃくちゃ。
    1. [初出の実例]「芋むしひとつ蜘の振舞〈其角〉 鱠をもやたらかき込明盲〈同〉」(出典:俳諧・皮籠摺(1699)上)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「ぶっきれる刀の鍛冶の参内に やたらにおこる奈良の町并(まちなみ)」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667))

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