痛切(読み)つうせつ

精選版 日本国語大辞典「痛切」の解説

つう‐せつ【痛切】

〘形動〙
① 物事の内容や状態がきわめて強く他に働きかけるさま。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉二「且慨し且つ説く、傍さながら人なきが若し、其論(ツウセツ)」 〔漢書‐劉伝〕
② そのものから受ける感じが強く身にしみるさま。また、そのものに対する思いがどうにもならない程であるさま。
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉四「実際の所は、これ程痛切(ツウセツ)に不足を感じてゐなかったからである」
※河童(1927)〈芥川龍之介〉一五「如何なる芸術にも河童を求むること痛切(ツウセツ)なればなり」

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デジタル大辞泉「痛切」の解説

つう‐せつ【痛切】

[名・形動]身にしみて強く感じること。また、そのさま。「必要性を痛切に感じる」「痛切な思慕の念」
[派生]つうせつさ[名]
[類語]切実深刻切切ひしひしつくづくしみじみじいん心からせつびんびん哀切哀れ悲しい物悲しいうら悲しいせつないつらい痛ましい悲愴ひそう悲痛悲傷沈痛もの憂い苦しい耐えがたいしんどい苦痛やりきれないたまらないる瀬ない断腸の思い胸を痛める胸が痛む胸が塞がる

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普及版 字通「痛切」の解説

【痛切】つうせつ

きびしくて身にしみる。〔漢書、劉向伝〕向、自ら信を上(しやう)に得るを見て、故常宗室を顯し、王氏在位大臣(きし)す。其の言多く痛切、に發す。~大夫のに居列すること、後三十餘年、年七十二にて卒(しゆつ)す。卒後十三にして、王氏(に代れり。

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