捨鉢(読み)ステバチ

デジタル大辞泉 「捨鉢」の意味・読み・例文・類語

すて‐ばち【捨(て)鉢】

[名・形動]どうともなれという気持ち。また、そうした気持ちであるさま。自暴自棄。「失敗続きで捨て鉢になる」「捨て鉢態度
[類語]自暴自棄やけ破れかぶれふてくされるやけくそやけっぱち自棄八方破れ無謀無鉄砲めくら滅法闇雲盲目的後先見ず向こう見ず命知らず無闇やたらみだり無性にむやみやたらめったやたらめった無下に後先なし無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいままデスパレート切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない桁違い過度すごくひどいはなはだこの上ないとても特別ことさらひたすらやけに比較的割と割に割りかし割方割合結構大幅随分かなり相当なかなか大分大層すこぶるいやにえらい馬鹿余程余っ程とってもうんと極めて極みごく極極ごくごく至極無上至上誠に実に至ってひときわ飛び切り限り無い底抜けとりわけことに取り立てて非常全く以ていた著しいべらぼう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「捨鉢」の意味・読み・例文・類語

すて‐ばち【捨鉢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 物事自分の思うようにならなくて、もうどうなってもかまわないという気持になること。自暴自棄になること。また、そのような態度をとるさま。やけくそ。すてっぱち。すてぶち。〔俚言集覧(1797頃)〕
    1. [初出の実例]「また其所の座になると捨罪(ステバチ)をいふわな」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)初編)

すて‐ぶち【捨鉢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「すてばち(捨鉢)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「茶を入かへて女房が、持出るこなたは捨ぶちで、往(い)にかけるのを」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む