乱り(読み)ミダリ

デジタル大辞泉 「乱り」の意味・読み・例文・類語

みだり【乱り/▽妄り/×猥り/▽濫り/▽漫り】

[形動][文][ナリ]《五段活用動詞「みだ(乱)る」の連用形から》
1 秩序を無視するさま。自分勝手であるさま。「―に高山植物を採取する」
2 軽率に、また、度を過ごして物事をするさま。むやみやたら。「―な言動は慎みなさい」「―に金を遣う」
3 「みだら」に同じ。〈和英語林集成〉
4 道理に反するさま。筋道が通らぬさま。
「国の成敗―なるによりて」〈太平記・三八〉
[類語]やたら・むやみ・無性に・むやみやたら・めったやたら・めった・やみくも・あまり・無下に・後先なし・無謀・無鉄砲・盲めくら滅法・盲目的・後先見ず・向こう見ず・命知らず・破れかぶれ・やけ・自暴自棄・ふてくされる・やけくそ・やけっぱち・自棄・捨て鉢・八方破れ・無軌道・放埒ほうらつ・放縦・放逸・奔放・野放図・勝手次第・好き勝手・ほしいまま・切実・切切・痛切・つくづく・つらつら・ひしひし・しみじみ・心こころから・心しんから・心が動く・こよなく・ぞっこん・じいん・度外れ・めっぽう・途方もない・途轍とてつもない・桁違い・過度・すごく・ひどい・はなはだ・この上ない・とても・特別・ことさら・ひたすら・行き過ぎ・桁外れ・段違い・格段・断然・極端・ウルトラ・スーパー・余り・あんまり・法外・過分・過大・分外・過当・滅相もない・滅茶めちゃ・滅茶めっちゃ・無茶・滅茶滅茶めちゃめちゃ・滅茶めちゃ苦茶・無茶苦茶・突拍子もない・とんでもない・恐るべき・並外れ・筆舌に尽くしがたい・至極・破格・べらぼう・度が過ぎる

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精選版 日本国語大辞典 「乱り」の意味・読み・例文・類語

みだり【乱・妄・濫・猥・漫】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. ① 秩序を無視するさま。道理がたたないさま。
    1. [初出の実例]「勢を恃む男有りて、浪(ミタリ)に他(ひと)の女(むすめ)に要(ことむす)ひて」(出典:日本書紀(720)孝徳・大化二年三月(北野本訓))
  3. ② 思慮、分別を欠いているさま。いいかげんであるさま。
    1. [初出の実例]「長悪に群居して忘(ミダリニ)威福を行ぜり」(出典:大唐西域記巻十二平安中期点(950頃))
  4. ③ しかるべき根拠、理由がないさま。
    1. [初出の実例]「白河の滝の糸見まほしけれどみだりに人はよせじものをや〈中務〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑一・一〇八六)
  5. ④ 節度を失しているさま。度を過して、むやみやたらであるさま。
    1. [初出の実例]「人周く知らず。みだりに説くべからず」(出典:無名抄(1211頃))
  6. ⑤ 他から規制されず、自分の意志のままであるさま。勝手気ままであるさま。
    1. [初出の実例]「慎(ゆめ)黄泉の事を忘(ミダリニ)宣べ伝ふること勿かれ。〈興福寺本訓釈 忘 見太利爾〉」(出典:日本霊異記(810‐824)上)
  7. ⑥ 礼儀、作法にもとるさま。
    1. [初出の実例]「悪しき心を(おこ)して、監に法師を詈(の)り、令耻たる故に」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)
  8. ⑦ 特に男女関係、性について慎みのないさま。みだら。
    1. [初出の実例]「人目の関を忍兼つつ、したひ来るも多かりしが、〈略〉みだりなる事怪我にもなし」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

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