精選版 日本国語大辞典 「零」の意味・読み・例文・類語
れい【零】
〘名〙
① 正と負との境の数。ある数からそれと同じ数を差し引いて得られる数。ゼロ。
※令抄(15C後か)田令「零畳 算術一十百千中、無二其位一、而参者謂レ零也」
※洋算用法(1857)初「十より以上の数は此の九個の字を連合並記し、空位には零(レイ)の標(しるし)を書く」
③ 数えるものが全くないこと。からであること。
あ・える【零】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 あ・ゆ 〘自ヤ下二〙
① 機が熟して実や花が自然に落ちる。こぼれ落ちる。→あえぬがに。
② 汗、血、乳などがしたたり落ちる。流れる。
※落窪(10C後)一「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」
あや・す【零】
〘他サ四〙 (「あゆ(零)」の他動詞形)
① 血や汗などをしたたらす。ぽたぽたとたらす。
※宇津保(970‐999頃)春日詣「爪もとより血をさしあやして」
こぼ・る【零】
〘自ラ下二〙 ⇒こぼれる(零)
あ・ゆ【零】
〘自ヤ下二〙 ⇒あえる(零)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報