初手(読み)ショテ

デジタル大辞泉 「初手」の意味・読み・例文・類語

しょ‐て【初手】

物事をするはじめ。最初。しょっぱな。「初手から意気込む」
囲碁将棋で、最初の手。
[類語]始め最初当初初期初頭劈頭へきとう冒頭出出でだ滑り出し出端ではなはな初っぱなはつういお初初めて初回まず第一一次原初嚆矢こうし手始め事始め優先一番いの一番真っ先先立ち先頭始期早期はし口開け取っ付きあたまのっけスタート取り敢えず差し当たりひとまず当座序の口皮切り第一歩第一声始まり始まる始めるトップ初発発端端緒濫觴らんしょう権輿けんよ起こりとば口取っ掛かり開始幕開き開幕立ち上がり口切り最優先何をおいても何はさておき何はともあれ口火を切る先ず以て

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初手」の意味・読み・例文・類語

しょ‐て【初手】

  1. 〘 名詞 〙 ( はじめて下す手の意 )
  2. 囲碁・将棋で、最初の手。また、勝負などで、最初にしかける技。
    1. [初出の実例]「はや初手をくはしたは、ちゃっとかほをひかふものをな」(出典:虎明本狂言・文相撲(室町末‐近世初))
  3. てはじめ。最初。しょっぱな。発端。
    1. [初出の実例]「是等がしょ手に打死してより、其外数多打死をしたり」(出典:三河物語(1626頃)三)
    2. 「よごれたものを初手からよい水で洗うては、垢が合点せぬゆゑ、落ちにくい」(出典:松翁道話(1814‐46)四)
  4. 遊女がある客をはじめて相手とすること。初会(しょかい)。また、広く男女の最初の交渉。
    1. [初出の実例]「初手二ど迄は、ふる雪のつみもおそれぬ無理起請」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)相の山)

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