デジタル大辞泉
「権輿」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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けん‐よ【権輿】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) ( 「権」ははかりのおもり、「輿」は車の物を載せるところ。中国では、はかりも車も最初そこから作り始めるのでいう ) 物事のはじまり。事の起こり。はじめ。発端。濫觴(らんしょう)。また、そこから物事が起こりはじまること。
- [初出の実例]「濛濛細雨之後、是春発之権輿也」(出典:本朝文粋(1060頃)八・春生霽色中詩序〈源順〉)
- 「此時同家の仄(ほのか)天職に昇進す、是当郭天職の権与(ケンヨ)なり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一二)
- [その他の文献]〔詩経‐秦風・権輿〕
- ② ( 否定表現を伴って用いられる語 ) 気がかり。心配。また、きざし。気配。けんにょ。→権輿もない
けん‐にょ【権輿】
- 〘 名詞 〙 ( 「けんよ(権輿)」の変化した語 ) きざし。そぶり。気配。また、気がかり。心配。けんよ。けんにょう。
- [初出の実例]「刀ののり、押しぬぐひ押しぬぐひ袖におさめし顔かたち、けんにょなりふり引つくろひ物音うかがひ立たるは」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)
けん‐にょう【権輿】
- 〘 名詞 〙 「けんにょ(権輿)」の変化した語。
- [初出の実例]「のり出したるふねけんにょうきれて、むねしばらず」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「権輿」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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