破(読み)ハ

デジタル大辞泉 「破」の意味・読み・例文・類語

は【破】[漢字項目]

[音]ハ(呉)(漢) [訓]やぶる やぶれる われる
[学習漢字]5年
1 物をこわす。こわれる。「破壊・破棄・破損・破片/大破・突破・難破・爆破」
2 物事をだめにする。だめになる。「破局・破産・破談」
3 相手を打ち負かす。「撃破・説破・打破・連破・論破」
4 枠から外す。外れる。「破格・破調・破廉恥」
5 終わりまでやり抜く。「看破・走破・踏破・読破」
[難読]破落戸ごろつき・破わり籠ご・破われ鐘がね

は【破】

舞楽や能などで、1曲全体または1曲中の舞などを序・破・急の三つに分けた場合、その中間の部分。→序破急

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精選版 日本国語大辞典 「破」の意味・読み・例文・類語

やれ【破】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「やれる(破)」の連用形の名詞化 )
  2. ① 裂けること。やぶれること。裂けた所。裂けた物。
    1. [初出の実例]「あやしのやうなる筵のやれに、牛の衣のやうなる、布の衣を着たり」(出典:古本説話集(1130頃か)二八)
    2. 「明障子のやれより」(出典:古今著聞集(1254)一七)
  3. ② 刷り損じた印刷物。
    1. [初出の実例]「ヤレを少くして印刷を立派にしてくれた印刷当事者」(出典:造本と印刷(1948)〈山岡謹七〉一五)

は【破】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 雅楽で、曲の構成単位およびその様式(曲風)の名称。拍子が細かくなり、ゆるやかな速度(延拍子)で演奏される。
    1. [初出の実例]「ごくの物は、とりのはきうをあそぶ」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘七年正月一五日)
  3. ② 能の一日の番組編成や一曲の脚本構成などを三部に分けた中間の部分。序をうけて展開部となる。〔花鏡(1424)〕
  4. ③ 連歌・連句で、一巻の構成の三区分のうち中間の波瀾曲折を尽くして盛りあがる部分。〔筑波問答(1357‐72頃)〕

やぶる【破】

  1. 〘 名詞 〙 民間暦の中段にしるされた十二直の一つ。この日の約束、相談事、取り決めなどは凶という。
    1. [初出の実例]「破、万事激破する日なり」(出典:仮名暦注解(18C中))

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普及版 字通 「破」の読み・字形・画数・意味

破
常用漢字 10画

[字音] ハ
[字訓] やぶる・ひらく・まける

[説文解字]

[字形] 形声
声符は皮(ひ)。〔説文〕九下に「石碎くるなり」、〔玉〕に「解離するなり」とあり、石の表面が剝離し、割れることをいう。〔広雅、釈詁一〕に「壞(やぶ)るるなり」とあり、すべて組織の破壊することをいう。

[訓義]
1. やぶる、とける、石の表面がくだけはなれる。
2. こわれる、さける、くだける。
3. ひらく、はなれる。
4. まける、いくさにまける。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕破 ヤブル・ワル・クダク 〔立〕破 ヤブル・ワル・ヒラク・ヤク・クダク・アフル

[語系]
破phuaiは皮・被biaiと声近く、その表皮の剝落するを破という。また披・phiaiにはひらく意があり、破とはひらき離れることをいう。

[熟語]
破衣▶・破駅▶・破▶・破屋▶・破家▶・破▶・破戒▶・破潰▶・破壊▶・破害▶・破格▶・破褐▶・破陥▶・破顔▶・破眼▶・破棄▶・破毀▶・破卻▶・破鏡▶・破暁▶・破業▶・破軍▶・破撃▶・破月▶・破険▶・破袴▶・破▶・破午▶・破国▶・破坐▶・破砕▶・破産▶・破散▶・破字▶・破日▶・破邪▶・破絮▶・破心▶・破身▶・破船▶・破村▶・破損▶・破体▶・破題▶・破胆▶・破綻▶・破竹▶・破的▶・破殄▶・破敗▶・破費▶・破▶・破壁▶・破帽▶・破墨▶・破滅▶・破門▶・破悶▶・破用▶・破▶・破落▶・破履▶・破籬▶・破例▶・破裂▶・破廬▶・破老▶・破漏▶
[下接語]
掩破・壊破・喝破・看破・観破・窮破・鏡破・驚破・撃破・砕破・残破・笑破・照破・傷破・説破・走破・打破・竹破・椎破・的破・踏破・道破・破・読破・突破・難破・爆破・半破・擘破・奔破・夢破・裂破・論破

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世界大百科事典(旧版)内の破の言及

【序破急】より

…日本の芸能用語。雅楽の舞楽における当曲(とうきよく)の楽章を代表する序・破・急の三つの語が合成されて熟語となったもの。舞楽の各演目は,前奏,舞人の登場,当曲の奏舞,舞人の退場という4部分から構成される。…

※「破」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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