臭い(読み)クサイ

デジタル大辞泉 「臭い」の意味・読み・例文・類語

くさ・い【臭い】

[形][文]くさ・し[ク]
1 不快なにおいを感じる。いやなにおいがする。「ごみ捨て場が―・くにおう」「息が―・い」
2 疑わしいようすである。怪しい。「あのそぶりはどうも―・い」「―・い仲」
3 演劇などで、せりふの言い方や動作が大げさすぎてわざとらしい。「―・い芝居」
[接尾]《形容詞型活用[文]くさ・し(ク活)》名詞またはそれに準じるものに付く。
1 …のようなにおいがする意を表す。「汗―・い」「こげ―・い」
2 …のようなようすであるの意を表す。「年寄り―・い」「インテリ―・い」
3 上にくる語の意を強める。「けち―・い」「てれ―・い」
[派生]くさがる[動ガ五]くさげ[形動]くささ[名]くさみ[名]
[下接語]青臭い・汗臭い・阿呆あほ臭い・磯いそ臭い・田舎臭い・陰気臭い・胡散うさん臭い・白粉おしろい臭い・男臭い・女臭い・金かな臭い・黴かび臭い・きな臭い・吝嗇けち臭い・焦げ臭い・酒臭い・しち面倒臭い・邪魔臭い・洒落しゃら臭い・熟柿じゅくし臭い・小便臭い・素人臭い・辛気しんき臭い・饐すえ臭い・乳臭い・土臭い・照れ臭い・泥臭い・鈍どん臭い・糠味噌ぬかみそ臭い・鈍のろ臭い・馬鹿ばか臭い・バタ臭い・半可臭い・人臭い・日向ひなた臭い・貧乏臭い・古臭い・分別臭い・仏臭い・抹香臭い・水臭い・面倒臭い・野暮やぼ臭い(ぐさい)生なま臭い・寝臭い・物臭い
[類語](1)青臭い・生臭い・血生臭い・汗臭い・黴かび臭い・抹香臭い・薬臭い・きな臭い・焦げ臭い・鼻を突く・臭におう/(2)怪しい・疑わしい・いぶかしい・いかがわしい・胡散臭い・怪訝・眉唾物・不明朗

におい〔にほひ〕【臭い】

《「匂い」と同語源》
1 嗅覚を刺激する、不快なくさみ。悪臭。「どぶの臭い」
2 いかにもそのような感じ・気配。特に、好ましくないものについていう。「犯罪の臭いがする」
[類語]悪臭・異臭・臭気・臭み・激臭・腐臭・刺激臭・汚臭・死臭・口臭・体臭

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精選版 日本国語大辞典 「臭い」の意味・読み・例文・類語

くさ・い【臭】

  1. [ 1 ] 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]くさ・し 〘 形容詞ク活用 〙
    1. ① 鼻に不快なにおいを感ずる。いやなにおいがする。
      1. [初出の実例]「茨田池水漸々(ややくに)変りて白き色と成りぬ。亦、(クサキ)気(か)無し」(出典:日本書紀(720)皇極二年九月丙午(岩崎本訓))
      2. 「屎つきたり、いとくさくて往いきたらば、中々うとまれなん」(出典:落窪物語(10C後)一)
    2. ② 疑わしい様子に見える。そのように見える。あやしい。うさんくさい。
      1. [初出の実例]「大方これくさい者、ぬくぬくと駆落ぢゃの」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)二)
      2. 「君赤シャツは臭いぜ、用心しないとやられるぜと注意した」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一一)
    3. ③ 演劇などで、演技が大げさでわざとらしい。転じて、言動、表現などが、いかにもわざとらしくて嫌味である。
      1. [初出の実例]「わざと、そんなクサい芝居をしてると思はれては、たまらないから」(出典:苦笑風呂(1948)〈古川緑波〉ロッパ放談)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 ( 形容詞型活用 )
    [ 文語形 ]くさ・し
    1. ( 形容詞ク活用型活用 ) 名詞あるいはそれに準ずるものに付いて、そのように感ずる意を表わす。
    2. ① そんなにおいがする。そんなにおいを感じる。「こげくさい」「ガスくさい」
    3. ② そのような傾向がある。そんなふうに思える。それに似ている。らしい。
      1. [初出の実例]「山寺は法師くさくて居たからず」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)
      2. 「ぐいと秘密臭い気分に誘い込まれた」(出典:格子の眼(1949)〈島尾敏雄〉)

臭いの派生語

くさ‐が・る
  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙

臭いの派生語

くさ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

臭いの派生語

くさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

臭いの派生語

くさ‐み
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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