ねちねち(読み)ネチネチ

デジタル大辞泉 「ねちねち」の意味・読み・例文・類語

ねち‐ねち

[副](スル)
ねばねばしているさま。不快に粘つくさま。「アスファルトがとけてねちねちする」
性質や話しぶりがしつこいさま。くどくてさっぱりしないさま。「ねちねち(と)愚痴をこぼす」「ねちねち(と)した人物
[類語](1粘っこい粘る粘つく粘りつくべたつくべとつくどろどろとろとろどろりにちゃにちゃねっとりねばねばべたべたべとべとねとねと粘り粘り気粘性/(2しぶといしつこいくどい執拗ねちっこいねつこいねついねっちりくどくど粘り強い押しが強い我慢強い根強い執念深い未練がましい名残惜しい惜しい残念残り惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜後ろ髪後を引く去り難い悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ねちねち」の意味・読み・例文・類語

ねち‐ねち

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 粘液状のものなどがついて、不快にねばつくさまを表わす語。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七「むづむづ、ねちねちの結果病気に罹(かか)るかも知れない」
動作話し方、また、性格などがくどくてあっさりしないさまを表わす語。
※雑俳・楊梅(1702)「ねちねちと・隠居下女を口説かるる」
社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有「疳癪持のネチネチした気性が」

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