デジタル大辞泉
「早速」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さっ‐そく【早速】
[1] 〘名〙 (形動) すみやかなこと。にわかなこと。急なこと。また、そのさま。転じて、
臨機のすばやい処置。
※
太平記(14C後)一六「余りに人の心を御不審有ては、争
(いかで)か早速
(サッソク)の大功を成候べき」
※
人情本・
春色梅児誉美(1832‐33)初「残り千両は早速
(サッソク)に
上納いたせと、いはれてびっくり立かへり」
[2] 〘副〙 にわかに。すみやかに。すぐに。
※
雑兵物語(1683頃)下「さっそく引上よ、と指図だ所で」
[語誌]中国古典籍には見出し難く、類義の二字の組み合わせによる
和製漢語かと思われる。「
色葉字類抄」に「サウソク」とあり、サッソクと今日のように促音化し、定着するのは
室町時代の末頃であろう。
そう‐そく サウ‥【早速】
[1] 〘名〙 (形動) すみやかなこと。急なこと。また、そのさま。さっそく。
※中右記‐長治二年(1105)一二月一四日「末代公事只随便、以早速可為先之事歟」
※色葉字類抄(1177‐81)「早速 遅速分 サウソク」
※
仮名草子・水鳥記(1667)
一一「扨こそおのおのをもまねき申ところに、さうそくの
御出」
[2] 〘副〙 にわかに。すぐに。さっそく。
※地蔵菩薩霊験記(16C後)一三「
仏言むなしからず、早速
(ソウソク)洪水をさまりき」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報