トルコ石(読み)トルコいし(英語表記)turquoise

翻訳|turquoise

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トルコ石
トルコいし
turquoise

組成 CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O 。トルクワーズ,トルコ玉ともいう。三斜晶系。硬度5~6,比重 2.6~2.8。青ないし淡青色のガラス光沢。条痕は淡緑色。塊状または短柱状の結晶。劈開{001}に完全。前 4000年以前にシナイ半島で産出し,のちエジプトやペルシア産のものが,ヨーロッパにトルコ経由でもたらされたためこの名があるが,トルコからはほとんど産出しない。主産地はエジプト,アメリカ,イラン,中国。色調の美麗なものは古くから宝石として利用されてきた。 Alのほとんど,またはすべてが Feによって置換されたものは,鉄トルコ石と呼ばれる。アルミナに富む岩石中に2次鉱物として産出し,玉髄褐鉄鉱などと共生する。 12月の誕生石

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世界大百科事典 第2版の解説

トルコいし【トルコ石 turquoise】

淡青緑色を呈する美しい色彩のものを飾石に用いることで知られる鉱物。化学成分CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O。AlがFe3+で置換されたものを鉄トルコ石chalcosideriteと呼ぶ。三斜晶系に属し,短柱状結晶となるが,多くは塊状を示す。比重2.6~2.9,モース硬度5~6。淡青色~空色,ガラス光沢条痕色淡緑色。なおこの色彩は,乾燥状態で放置したり,酸およびアンモニアなどの処理を行うことによって変色する。

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大辞林 第三版の解説

トルコいし【トルコ石】

〔ペルシャ原産だがトルコを経て欧州へ入ったことによる名称〕
青または青緑色の鉱物。美しいものは宝石や飾り石にする。12月の誕生石。トルコ玉。ターコイズ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トルコ石
とるこいし
turquoise

美しい淡緑青色を呈し、飾り石となる銅の含水リン酸塩鉱物の一つ。トルコ玉ともいう。多くは地表の風化によって泥岩中に二次的につくられ、ときに銅鉱床の酸化帯中にも産する。熱水交代起源の粘土鉱床中にも生成されることがある。自形はまれで短柱状。多くは塊状、土状、皮膜状などである。日本では栃木県日光(にっこう)市から少量を産する。銅のかわりに亜鉛、第一鉄、カルシウムが、アルミニウムのかわりに第二鉄イオンが入ることによって、同構造のいくつかの独立種と化学組成上連続する。現在では、合成によってかなり良質のものがつくられるようになっている。12月の誕生石である。命名は、中世に飾り石としてペルシア産のものがトルコを経由してヨーロッパへ輸入されたことによる。[加藤 昭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

トルコ‐いし【トルコ石】

〘名〙 (ペルシアで産し、トルコを経て西欧にはいったところからいう) 宝石の一つ。空色または青緑色。硬度五~六。一二月の誕生石。トルコ。緑松石。ターコイズ。
※歯車(1927)〈芥川龍之介〉一「逞しい彼の指には余り不景気には縁のない土耳古石(トルコイシ)の指環も嵌まってゐた」

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