吉川(市)(読み)よしかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉川(市)」の意味・わかりやすい解説

吉川(市)
よしかわ

埼玉県南東部、江戸川と中川に挟まれた市。1915年(大正4)町制施行。1955年(昭和30)旭(あさひ)、三輪野江(みわのえ)の2村と合併。1996年(平成8)市制施行。JR武蔵野(むさしの)線が通じ、吉川駅がある。常磐(じょうばん)自動車道が通る。中川(古利根(ふるとね)川)と江戸川とに挟まれた沖積低地で、中川べりの自然堤防帯を除くと低湿地が広がっている。江戸時代は二郷半領(にごうはんりょう)と称された穀倉地帯で、早場米(はやばまい)の産地として、また、古利根川の舟運を利用した商品米の集散地として発展した。近年はネギレタスを主体とした野菜の産地で、ハナショウブを特産する。武蔵野線開通後は東京近郊の住宅地として、都市化が進んでいる。面積31.66平方キロメートル、人口7万1979(2020)。

[中山正民]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android