普及版 字通 「問(漢字)」の読み・字形・画数・意味
問
常用漢字 11画
[字訓] とう・たずねる・たより
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]
[字形] 会意
門(もん)+口。門は家の門。口は祝を収める器の形で(さい)。祈って神意を問う。〔説文〕二上に「訊(と)ふなり」とあり、言部三上に「訊は問ふなり」とあるのと互訓。訊の初形は(じん)に作り、罪人や俘虜を糾問する意であるから、訊と問とは大いに字義が異なる。問は神意に諮(はか)り問う意。〔書、呂刑〕「皇、下民に問す」、〔詩、大雅、緜〕「亦た厥(そ)の問(ぶん)を隕(おと)さず」とは、みな神意に関していう。のち問答や、人に問遺する意などに用いる。
[訓義]
1. とう、神意をとう、神のお告げ。
2. たずねる、しらべる。
3. おとずれる、おくる、たより。
4. 聞と通じ、きこえ、名声。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕問 トフ・オクル・トブラフ/借門(問) トフ
[語系]
問miun、門munは声義近く、門は門。門で神意を問うことを問という。問は門の動詞的用法とみてよい。
[熟語]
問安▶・問案▶・問遺▶・問学▶・問官▶・問諫▶・問擬▶・問業▶・問禁▶・問候▶・問歳▶・問罪▶・問事▶・問疾▶・問状▶・問津▶・問寝▶・問訊▶・問責▶・問対▶・問題▶・問鼎▶・問頭▶・問難▶・問板▶・問弁▶・問名▶・問目▶・問労▶・問話▶
[下接語]
按問・案問・慰問・応問・音問・下問・呵問・苛問・学問・勘問・喚問・記問・寄問・問・疑問・鞠問・吉問・詰問・究問・糾問・凶問・験問・譴問・顧問・扣問・考問・孝問・候問・拷問・査問・策問・咨問・試問・諮問・質問・借問・問・恤問・詢問・審問・訊問・尋問・推問・声問・省問・清問・聖問・請問・責問・設問・善問・存問・対問・弔問・徳問・難問・発問・反問・不問・風問・聘問・訪問・卜問・労問・或問
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報