泰斗(読み)たいと

故事成語を知る辞典「泰斗」の解説

泰斗

ある分野で最も高く評価され、尊敬される人のたとえ。

[使用例] マダム、シュールは東洋文学研究のとして各国に知られている博士アルフォンズ、シュールの夫人で[永井荷風*つゆのあとさき|1931]

[由来] 「新唐書かん伝・」の一節から。八~九世紀の中国の文人韓愈は、とても影響力のある人物でした。死んだ後でもその主張は大いに実践されて、「学者、これを仰ぐことたいざんほくのごとし(学者たちは、まるで泰山や北斗七星を仰ぎ見るかのように、韓愈を尊敬した)」という状態だったそうです。ここから「泰山北斗」という表現が生まれ、それが省略されて「泰斗」となりました。なお、「泰山」とは、現在の山東省にそびえる、中国第一の名山です。

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精選版 日本国語大辞典「泰斗」の解説

たい‐と【泰斗】

〘名〙 「たいざんほくと(泰山北斗)」の略。ある分野における権威者。
※黄葉夕陽邨舎詩‐前編(1812)七・栗山先生招飲諸韻士晉帥亦与焉賦此奉呈「廿年泰斗仰栄名、侍坐深知胸宇清」
※囚はれたる文芸(1906)〈島村抱月〉一二「ピネロは地位に於いてアーサー、ジョーンスと共に英国劇作界の泰斗たれども」

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デジタル大辞泉「泰斗」の解説

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