普及版 字通 「袖(漢字)」の読み・字形・画数・意味
袖
常用漢字 10画
(異体字)
15画
[字訓] そで
[説文解字]
[字形] 形声
声符は由(ゆう)。由に岫(しゅう)の声がある。〔説文〕八上に正字をに作り、「衣の袂(たもと)なり。衣に從ひ、(すい)聲」とし、「袖、俗には由に從ふ」とする。は穂の初文で声も異なり、〔段注〕にはを衣の会意字であり、「衣のるは、ほ禾のるがごときなり」というが、やはり形声とみるべきであろう。〔漢書、賢伝〕にの禾の部分を由に作る字があり、声より由声に移る過程をみることができる。袖は漢以後の文献にみえ、〔釈名、釈衣服〕に「袖は由なり。手の由りて出入するなり」とする。岫は岩穴をいう語で、衣服の袖口をもその名でよんだものであろう。由はの油化した状態をいい、中空の意のある語である。
[訓義]
1. そで、そでぐち。
2. そでに入れる、そでにしのばせる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕袖 曾天(そで)〔字鏡〕袖 ソデ・ソデカナツ・タモト
[熟語]
袖縁▶・袖▶・袖金▶・袖琴▶・袖口▶・袖子▶・袖刺▶・袖手▶・袖▶・袖短▶・袖中▶・袖珍▶・袖呈▶・袖筒▶・袖頭▶・袖裏▶・袖炉▶
[下接語]
衣袖・曳袖・歌袖・廻袖・懐袖・鎧袖・闊袖・寛袖・袖・揮袖・挙袖・裾袖・巾袖・襟袖・吟袖・軽袖・孤袖・鼓袖・広袖・江袖・紅袖・香袖・彩袖・衫袖・侈袖・酔袖・絶袖・双袖・唾袖・大袖・短袖・断袖・長袖・半袖・飄袖・舞袖・奮袖・別袖・芳袖・褒袖・霧袖・擁袖・羅袖・両袖・領袖・弄袖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報