何とか(読み)なんとか

精選版 日本国語大辞典「何とか」の解説

なん‐とか【何とか】

(「なにとか」の変化した語)
[1] 〘連語〙 名称の不明・不定な事物をさす。「何とか先生」「何とか大会」のように、名詞の上に付けて用いることも多い。また、「…とかなんとか」の同類のものを包含して示すこともある。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「五音相通とか何(ナン)とかがかなってゐるから」
[2] 〘
① どんなふうにか。なんとしてか。
※歌謡・閑吟集(1518)「ぬしあるをれを何とかしようか、しようかしようかしよう」
② 困難ではあるが、あるいは不十分ではあるが、一つの事が成るさま。「なんとか勝てる」「なんとか形になった」
※濁った頭(1911)〈志賀直哉〉三「何とかそれに云ひ訳をしないと気が済まなかったのです」

なに‐とか【何とか】

〘連語〙 (「とか」は、格助詞「と」に係助詞「か」の付いたもの)
① どういうことかと。どういう名かと。
※竹取(9C末‐10C初)「此山の名を何とかととふ」
② 一体どんなふうに。一体どうしたことを。
源氏(1001‐14頃)澪標「おもふどちなびくかたにはあらずとも我ぞ煙にさきだちなまし なにとか、心憂や」
③ 原因、動機、手段などが不明な時の、強い疑念を表わす。
風姿花伝(1400‐02頃)二「およそ、唐様をばなにとか似すべきなれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「何とか」の解説

なん‐とか【何とか】

[副](スル)
あれこれ工夫や努力をするさま。どうにか。「そこを何とか頼む」「何とかしよう」
完全・十分とはいえないが、条件・要求などに一応かなうさま。かろうじて。どうにか。「何とか暮らしていける」「何とか間に合う」
[連語]
名称・内容などのはっきりしないものをさす。「銀座の何とかという店」「何とか言ってみろよ」
あるものの名称などをはっきり言わないで、それをさす。「何とかの一つおぼえ」
(「…とか何とか」の形で)それを含めて、あれこれ。「病気だとか何とか言って休めばよい」
[類語]()(1是非どうぞどうか願わくはなにとぞくれぐれもぜひともまげてひとつなにぶん平にしんからこころから衷心返す返すいやでもいやとも何としてもどうしても何がなんでも是が非でも否が応でも否でも応でも/(2えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかやっとようやくどうにかかろうじてからくも危うくすんでのところでやっとこさ間一髪危なくすんでのことあわや九死に一生を得るすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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