ど偉(読み)どえらい

精選版 日本国語大辞典 「ど偉」の意味・読み・例文・類語

ど‐えら・い【ど偉】

〘形口〙 (「ど」は接頭語)
① なしとげることが非常に困難である。たいへんである。
歌舞伎傾城忍術池(1785)発端茶臼山紅葉狩か浮む瀬よりはどえらいどえらい」
② 量、面積などが非常に多い。とてつもなく大きい。
随筆・皇都午睡(1850)三「大坂でどゑらひは京で仰山、江戸では大騒(たいそう)
行為事柄などが、常識予想から非常にはずれている。はなはだしい。ひどい。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)六「どゑらいめに、あふたこっちゃ」
※彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四「京都ちうところは、どえらく暑いノウ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android