物凄い(読み)モノスゴイ

デジタル大辞泉 「物凄い」の意味・読み・例文・類語

もの‐すご・い【物凄い】

[形][文]ものすご・し[ク]
ひじょうに気味が悪い。なんとも恐ろしい。「怒った顔が―・い」「断崖絶壁の続く―・い所」
並の程度をはるかに超えている。はなはだしい。「人出が―・い」「―・い速さ」「―・くおもしろい」
何となく恐ろしい。また、何となくさびしい。
不破関にもかかりぬれば、細谷川の水の音―・くおとづれて」〈延慶本平家六本
[派生]ものすごさ[名]
[類語](2むちゃくちゃべらぼうすさまじい強度とても激しい非常大層大変異常極度けた外れ桁違い並み外れ格段著しい甚だしいすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並なみなみならぬ極めて至ってはなはすこぶ至極しごくごくいとも実にまことに大いにいたく・ひどく・恐ろしくすごく滅法めっぽうさんざっぱらさんざんさんざこってり強いきついどぎつい手ひどい厳しい手厳しい辛辣猛烈痛烈強烈苛烈熾烈しれつめためた一方ひとかたならずめちゃくちゃめちゃめっちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段度外れ法外とんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物凄い」の意味・読み・例文・類語

もの‐すご・い【物凄】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ものすご・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 )
  2. ひじょうにおそろしい。ひじょうに気味が悪い。
    1. [初出の実例]「細谷川の水の音ものすごく音信て」(出典:延慶本平家(1309‐10)六本)
    2. 「次第に月さへ物すごく、一羽の声はつまなし鳥かとなを淋しく」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)一)
  3. 程度が激しい。はなはだしい。
    1. [初出の実例]「夫はこいつをものすごく大事にしている」(出典:弱い結婚(1962)〈小島信夫〉)

物凄いの派生語

ものすご‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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