余っ程(読み)ヨッポド

デジタル大辞泉 「余っ程」の意味・読み・例文・類語

よっ‐ぽど【余っ程】

《「よきほど」の音変化。「余」は、江戸時代以降の当て字
[形動][文][ナリ]
かなりな程度であるさま。「余っ程な金額でないとあの家は買えない」
ちょうどよいさま。
「城ノ普請ヲ―ニシナイタ」〈日葡
度をこえているので、もうその程度であってほしいさま。
「やい、かしましい、…―にほたえあがれ」〈浄・油地獄
[副]
1に同じ。「余っ程くやしかったと見える」「その会社のほうが余っ程労働条件がよい」
もう少しで、そうなってしまいそうなさま。あやうく。すんでのところで。「余っ程行こうと思ったが、どうしても時間が取れなかった」
ほとんどそれに近いさま。およそのところ。だいたい。
「昭襄王からは―百余年であらうぞ」〈史記抄・秦始皇本紀〉
[類語]比較的割と割に割りかし割方割合結構なかなかかなり相当大幅随分大分だいぶ・だいぶん大層すこぶいやにやけにえらい馬鹿ばか余程まあまあまあまずまずどうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかそこそこかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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