起(漢字)

普及版 字通 「起(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音]
[字訓] たつ・おきる

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
旧字はに作り、巳(し)声。〔説文〕二上に「能く立つなり」とする。金文・篆文の字形はすべて巳に従っており、それならば蛇が頭をもたげてゆく意である。坐して起(た)つときの動作をいい、それよりすべてことを始める意となる。

[訓義]
1. たつ、たちあがる、おきる。
2. ことをはじめる、つくる、たかまる。

[古辞書の訓]
名義抄 オコス・タツ・ツクル・サラニ・トヲ・ヲカス・オク・オキヌ・イツ 〔字鏡集〕 オキヌ・トシナス・ハジム・ヲカス・サラニ・オク・オコス・オコル・ツクル・イヅ・タツ・ウゴク

[語系]
khi、興xing、煕(熙)xiは声義近く、〔説文〕三上に「興はすなり」、〔爾雅、釈詁〕に「煕は興なり」とあって、みな興起の意がある。興は同(酒器)の酒を土主にいで、地霊を興起させる意。煕は授乳の象である(き)に従って、和楽の象を示す字である。

[熟語]
起案・起意・起因・起運・起家・起臥・起岸・起・起義・起疑・起去起居・起興・起業・起句・起敬・起見・起元・起原起工・起更・起稿・起獄・起差・起坐・起債・起算起死・起事・起謝起床・起証・起傷・起請・起色・起心・起身・起人・起誓・起旋起草・起柁・起端・起第・起程起点・起棟・起頭・起廃・起発・起筆・起仆・起舞起伏・起復・起服・起滅起立・起論
[下接語]
晏起・縁起・臥起・喚起・驚起・屈起・群起・継起・決起・蹶起・興起・坐起・再起・起・蹴起・夙起・振起・晨起・塵起・酔起・蚤起・想起・提起・突起・拝起・晩起・紛起・憤起・奮起・蜂起鋒起起・暴起・発起勃起・夜起・躍起・隆起

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android