デジタル大辞泉 「出す」の意味・読み・例文・類語
だ・す【出す】
1 自分の範囲内のものを外の方へ動かす。
㋐ある所の中から外部へ移す。「小鳥をかごから―・す」
㋑ある場所からほかの方へ進み行くようにする。「舟を―・す」
㋒ある場所に行かせる。また、ある目的のために特定の場所に差し向ける。「使いに―・す」「競技大会に選手を―・す」
㋓特定の場所に届ける。「小包を―・す」「願書を―・す」「見本市に―・す」
2
㋐隠れているもの、しまってあるものなどをおもてに現す。人目に触れるようにする。「二の腕を―・す」「ぼろを―・す」
㋑蓄えてある力などを外に示す。「実力を―・す」
㋒おもてだったところに発表する。掲示や掲載して公表する。また、書物を出版する。「新聞に謝罪文を―・す」「名前を―・す」「全集を―・す」
㋓食してもらうために、飲食物を人前に用意する。供する。「酒を―・してもてなす」
㋔店を構えて営業を始める。「支店を―・す」
㋕声や顔つきなどに表す。「大声を―・す」「喜びを顔に―・す」
3 新たに存在させる。
㋐新しく発生させる。生じさせる。「芽を―・す」「ぼやを―・す」
㋑味・味わいを生じさせる。「うまみを―・す」「つやを―・す」
㋒水分などを外へ放出させる。「汗を―・す」「
㋓新しい事物をつくる。生む。「この県は首相を二人―・している」
㋔産出する。「良質の鉱石を―・す地帯」
㋕勢いなどをさらに加える。いっそう増す。「スピードを―・す」
㋖ある事態・結果をもたらす。「死傷者を―・す」「結論を―・す」
4 (動詞の連用形に付いて)
㋐そうすることによって外や表面に現れるようにする意を表す。「しぼり―・す」「見つけ―・す」
㋑その動作を始める意を表す。「降り―・す」「笑い―・す」
[可能]だせる
[下接句]
[類語]現す・送る・遣る・送り出す・発する・派する・差し向ける・差し遣わす・差し立てる・遣わす・回す・差し回す・派遣する・差遣する・届ける・送り付ける・送り届ける・送付する・送達する・発送する・託送する・郵送する・差し出す・仕向ける・寄せる