精選版 日本国語大辞典 「ちんちん」の意味・読み・例文・類語
ちん‐ちん
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 湯の煮えたぎる音やさまを表わす語。
② 金属や堅い物がふれ合って発する音を表わす語。
(イ) 市街電車が発車時や警告のために鳴らす音。
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉二「第一電車のちんちん鳴るので驚いた」
(ロ) 自転車のりんの音。
(ハ) 時計の時をうつ音。
(ニ) 小槌(こづち)の音。
※土(1910)〈長塚節〉七「更に又、小さな槌でちんちんと叩いて」
③ はなをかむ音やさまを表わす語。
※隣の嫁(1908)〈伊藤左千夫〉二「清さんはチンチンと手鼻をかんで」
※宣賢自筆本長恨歌琵琶行抄(1540頃)「琵琶の軸を転じ絃をちんちんとならすぞ」
ちん‐ちん
〘名〙
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