ちゃらちゃら(読み)チャラチャラ

デジタル大辞泉 「ちゃらちゃら」の意味・読み・例文・類語

ちゃら‐ちゃら

[副](スル)
小さな金属片などが互いに触れあったり、他の堅い物に当たったりしてたてる音、またそのさまを表す語。「鍵束をちゃらちゃら(と)いわせる」「雪駄せったちゃらちゃら(と)させて歩く」
多弁なさま。べらべら。「ちゃらちゃら(と)しゃべりまくる」
浮ついた態度や軽薄なそぶりで気取るさま。また、服装が安っぽく派手なさま。「ちゃらちゃら(と)した人」「ちゃらちゃら(と)したワンピース
[類語](1ちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかちゃかちゃがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがんどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんぱたりばたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこぽくぽくちんちん/(3軟派軟弱軽薄浮薄安っぽいちゃらいけばけばしいけばいけばけば美美しい派手やかごてごて毒毒しいどぎついきんきらきんきんきら金ぴかでこでこ満艦飾メタリックゴージャス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちゃらちゃら」の意味・読み・例文・類語

ちゃら‐ちゃら

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 金属やかたい物がふれ合って出す音を表わす語。雪駄(せった)で歩く音、鈴の鳴る音、貨幣の立てる音など。
      1. [初出の実例]「かの雪駄をそっとぬすみ出し、みせ先より、チャラチャラとはきて出る音に」(出典:咄本・再成餠(1773)雪駄)
    2. 少量の水が流れる音を表わす語。
      1. [初出の実例]「樋を走る水のちゃらちゃらといふ声がする」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
    3. 軽薄で多弁なさまを表わす語。ぺらぺら。
      1. [初出の実例]「最前から無理屈無理屈(チャラチャラ)というて居りゃよいかと思ふて」(出典洒落本・南遊記(1800)五)
    4. 女性がはでにしなをつくってふるまうさまを表わす語。また、女性の服装が安手ではでなさまもいう。
      1. [初出の実例]「蒟蒻のやうな形(なり)で、〈略〉ちゃらちゃらちゃらと駈出しまして」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)四下)
      2. 「そんなちゃらちゃらした服を着てたって」(出典:野菜売りの声(1969)〈坂上弘〉)
    5. 軽薄でうわついたさま、また、男女がなれなれしくじゃれ合うさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「フランス女とちゃらちゃらしたって、別に問題ないんですよ」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉舶来女房、愛すべし)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 夜まわりなどに用いる鉄棒をさしていう。
    1. [初出の実例]「奴がちゃらちゃらを引いてきたぜ、〈本宿にかぎりて時をかな棒でしらするなり〉」(出典:洒落本・面美知之娌(1789‐1802頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android