席(読み)セキ

デジタル大辞泉 「席」の意味・読み・例文・類語

せき【席】

[名]
1 座る場所。また、きめられた座り場所。「席に着く」「席をきめる」
2 地位。身分。「重役の席をねらう」
3 集まりなどの行われる場所。「酒の席」「話し合いの席を設ける」
4 寄席よせ。席亭。
「主に講釈ばかり掛かる広小路の―へは」〈鴎外・雁〉
5 草や竹を編んでつくる敷物。むしろ。ござ。
「ささへに―を付けて」〈浮・近代艶隠者〉
[接尾]助数詞。順位を表すのに用いる。「第一席」
[類語](1)座・座席・場席ばせき・空席・客席・定席じょうせき・座所・居所・シート/(2)順位・椅子いす・ポスト・地位・ポジション・位・格・肩書き・役職・役付き・階級・身分・位置/(4)席亭・寄席

せき【席】[漢字項目]

[音]セキ(漢) [訓]むしろ
[学習漢字]4年
1 むしろなどの敷物。「席巻せっけん/枕席」
2 すわる場所。「議席・客席・空席・座席・上席・着席・末席・隣席」
3 会合などの場。会場。「席上/宴席・会席・酒席・出席・即席・茶席・同席・陪席・臨席・列席」
4 地位。序列。順位。「席次/次席・主席・首席」
5 寄席よせ。「席亭/昼席ひるせき」
[名のり]すけ・のぶ・やす・より
[難読]寄席よせ

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精選版 日本国語大辞典 「席」の意味・読み・例文・類語

せき【席】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ① 草や竹などで編んだ敷物。むしろ。ござ。
      1. [初出の実例]「布レ茲とは、茲は席ぞ。あらこもをしくと云ふやうな心ぞ」(出典:史記抄(1477)三)
      2. 「ささへに席(セキ)を付て、男女老少あらそひこぞり、桜が下に座の儲(もふけ)して遊ぶに」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)三)
      3. [その他の文献]〔詩経‐大雅・行葦〕
    2. ② すわる場所。きめられてすわるところ。座席。
      1. [初出の実例]「船の内に所のあるをせきとなづく」(出典:名語記(1275)六)
      2. [その他の文献]〔礼記‐内則〕
    3. ③ 会や式などの行なわれる場所。会場。座敷。
      1. [初出の実例]「亭子院詩席。江納言必為二講師一」(出典:江談抄(1111頃)四)
      2. 「会合の日毎に、席(セキ)に臨で玄を談じ理を折」(出典:太平記(14C後)一)
    4. ④ 寄席(よせ)。講釈場。
      1. [初出の実例]「其翌日は鳥雅一人軍談の席(セキ)へ行とて」(出典:人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)六)
    5. ⑤ 遊女・芸者をかかえている家。
    6. ⑥ 余地。余裕。すき。
      1. [初出の実例]「又席(セキ)狭き遍鋌(へんてこ)が傾城に誠なしと」(出典:洒落本・蛇蛻青大通(1782))
      2. 「俺ら何も不服いふ席はねえな」(出典:土(1910)〈長塚節〉一九)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙
    1. ① 回数を表わすのに用いる。
      1. [初出の実例]「囲碁の集会ありしゆゑ、われも招かれ一二席(セキ)手合せいたして」(出典:歌舞伎・因幡小僧雨夜噺(1887)二幕)
    2. ② 順位を表わすのに用いる。
      1. [初出の実例]「第一席、ぬれてあふ夜の新枕」(出典:洒落本・北廓鶏卵方(1794)目録)

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普及版 字通 「席」の読み・字形・画数・意味

席
常用漢字 10画

[字音] セキ
[字訓] むしろ・しく

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
初形は广(げん)+の形。室中に席を布く意。〔説文〕七下に「(し)くものなり」(段注本)とし、字を庶の省に従うとするが、庶は烹炊の象であるから、関係がない。は祭。神への供薦のものをおく席。長者との席の間は一丈を函(い)れるので、目上への手紙の脇つけには函丈という。

[訓義]
1. むしろ、上むしろ。
2. せき、坐席、席次。
3. 宴席、会合、席場。
4. しく、よる、ひろげる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕席 ムシロ・ヰル・ヨル・シキヰ 〔字鏡集〕席 ヰル・ヨル・ユカ・シキヰシク・シキヰ・ノブ・ムシロ・ミマシ

[声系]
〔説文〕一下に席声としてを収め「廣多なり」という。広くて多数を容れうる席の意である。

[語系]
席zyak、dzyakは声近く、もとはみな祭をいう。()tzia、(薦)tzianも同系の語。みな神饌をおくべき祭をいう語であった。

[熟語]
席位▶・席屋▶・席下▶・席蓋▶・席具▶・席隅▶・席巻▶・席研▶・席▶・席後▶・席▶・席稾▶・席次▶・席所▶・席書▶・席上▶・席▶・席褥▶・席神▶・席薪▶・席勢▶・席▶・席薦▶・席前▶・席端▶・席地▶・席豆▶・席▶・席帆▶・席辺▶・席帽▶・席面▶・席門▶
[下接語]
帷席・席・一席・席・越席・宴席・燕席・席・臥席・会席・几席・寄席・綺席・議席・客席・空席・欠席・巻席・研席・硯席・孔席・坐席・座席・徙席・賜席・次席・失席・主席・首席・酒席・就席・出席・筍席・上席・褥席・寝席・衽席・正席・席・専席・践席・薦席・餞席・前席・即席・他席・退席・奪席・竹席・茶席・着席・枕席・定席・席・逃席・同席・陪席・帆席・撫席・文席・辟席・別席・席・席・豊席・席・末席・満席・余席・離席・隣席・臨席・列席・輦席

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最新 地学事典 「席」の解説

せき
席

site

結晶内の原子の位置のこと。結晶内の原子は点に関する対称操作,並進およびこれらを組み合わせた対称操作(空間群)にしたがって規則正しく配列し,一つまたはいくつかの同価な位置を占めている。同価な席(原子の位置)は対称操作により互いに関係づけられる。

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世界大百科事典(旧版)内の席の言及

【寄席】より

…〈よせ〉というのは,もとは〈寄せ場〉の略語であり,〈人を寄せる〉という意味である。大勢の人を寄せて,さまざまな演芸を興行するところで,〈寄席〉の字を当てているが,単に〈席(せき)〉と呼ぶこともある。
[江戸の寄席]
 寄席は,江戸時代の初めごろに,寺社の境内などで葭簀(よしず)張りの辻咄(つじばなし)や講釈を行ったものがあり,天和・貞享(1681‐88)のころには,江戸落語の祖といわれる鹿野(しかの)武左衛門(1649‐99)が,江戸の中橋広小路で葭簀張りの小屋掛けで興行をしているし,また安永・天明(1772‐89)のころから噺家(はなしか)の自宅や寺院,茶屋の座敷などで〈咄(はなし)の会〉を興行するものもあったが,現在の寄席のような形ができたのは,1798年(寛政10)6月に大坂から江戸に来た岡本万作が,神田豊島町藁店(わらだな)に〈頓作軽口噺(とんさくかるくちばなし)〉という看板を掲げ常設の寄席を作ったのが最初である。…

※「席」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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