ちんちん(読み)チンチン

デジタル大辞泉の解説

ちん‐ちん[名]

[名](スル)
嫉妬すること。やきもち。
「其のくせ何だ角(か)だと忌(いや)に―をするんだよ」〈木下尚江良人の自白
男女の仲がたいへん睦(むつ)まじいこと。ちんちんかもかも。
「まんまと待合へくわえこみて、―おたのの真最中」〈逍遥当世書生気質
犬が、後足で立って前足をそろえて上げること。また、そのしぐさ。「ポチ、ちんちんしなさい」
片足を上げ、他の片足で飛びはねること。また、その動作。けんけん。ちんちんもがもが。
陰茎をいう幼児語ちんぼ

ちん‐ちん[副]

[副]
鉄瓶などの湯の煮えたぎる音を表す語。「炉の茶釜がちんちん(と)音を立てる」
鐘など、硬いものが発する音を表す語。「ベルがちんちん(と)鳴る」

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大辞林 第三版の解説

ちんちん

( 名 ) スル
ちんちんもがもが」に同じ。
犬の、前足を上げて後ろ足だけで立つ芸。 「犬に-させる」
陰茎をいう幼児語。
クロダイの幼魚の異名。主に関東でいう。
ちんちんかもかも」の略。 「女夫みようとの仲は-、去なしたはこの母/浄瑠璃・二つ腹帯」
やきもち。嫉妬しつと。 「あ、いてててて、とんだ-だぜ/歌舞伎・天衣紛」

ちんちん

( 副 )
かねや小さな鐘など、金属製の硬い物がぶつかって出る音を表す語。 「鐘を-(と)鳴らす」
やかん・鉄瓶などの湯の沸く音を表す語。 「 -とお湯が煮立っている」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ちん‐ちん

〘名〙
① やきもち。嫉妬。ちんちんごころ。
※雑俳・なには土産(1844)「ちんちんで・一言呵らるる斗り」
② 「ちんちんかもかも」の略。
咄本・一休関東咄(1672)中「それがしかおやは一休とちんちんにて侍る」

ちん‐ちん

〘名〙
片足を少し上げて、他の片足で軽くはねる動作。片足跳び。けんけんちんちんもがもが
② 犬が前足を上げ、後足で立つこと。
※落語・王子の幇間(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「大きな洋犬(かめ)だ。アレがチンチンを為(し)たりお辞義を為てエる、是は恐入りやしたナ」

ちん‐ちん

〘名〙 陰茎をいう幼児語。おちんちん
人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)三「これ坊や、なぜそんなに似指(チンチン)をいぢるのだ」

ちん‐ちん

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 湯の煮えたぎる音やさまを表わす語。
※人情本・明烏後正夢発端(1823)上「アイさっき土瓶をしかけておけとおいひなましたから、しかけておきましたら、アノちんちんといってゐますハ」
② 金属や堅い物がふれ合って発する音を表わす語。
(イ) 市街電車が発車時や警告のために鳴らす音。
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉二「第一電車のちんちん鳴るので驚いた」
(ロ) 自転車のりんの音。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉破調「自転車の鈴(りん)の音、『チンチン、チチン、チンチン』」
(ハ) 時計の時をうつ音。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「時計の音チンチンチン」
(ニ) 小槌(こづち)の音。
※土(1910)〈長塚節〉七「更に又、小さな槌でちんちんと叩いて」
③ はなをかむ音やさまを表わす語。
※隣の嫁(1908)〈伊藤左千夫〉二「清さんはチンチンと手鼻をかんで」
④ 琵琶や三味線などの弦をはじく音を表わす語。
※宣賢自筆本長恨歌琵琶行抄(1540頃)「琵琶の軸を転じ絃をちんちんとならすぞ」

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