デジタル大辞泉
「やおら」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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やおらやをら
- 〘 副詞 〙
- ① 静かに身を動かすさま、また、徐々に事を行なうさまを表わす語。そろそろと。おもむろに。やわら。現代では悠然としたさまをいうことが多い。
- [初出の実例]「御後の方よりやをらすべり入るを」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
- ② 時間の経過とともに変化、進展し、ようやくその状態になるさま、事態が変わるさまを表わす語。
- [初出の実例]「上人の御ふねやをら岸遠くはなるるに立ちむかひて」(出典:読本・春雨物語(1808)宮木が塚)
やおらの補助注記
歴史的かなづかいは、従来「やをら」とされており、それに従ったが、「疑問仮名遣」のいうように「やはら(柔)」と同源であったとすれば、「やほら」の可能性もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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やおら
「やおら」は副詞で、下の動詞に係り、「おもむろに」「悠然と」など、その動作がゆったりとしている様を表す。「やおら歩き始めた」など。ところが、近頃は逆に「急に」の意味で、「やおら走りはじめた」などと使われるが誤用である。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
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