静静(読み)シズシズ

デジタル大辞泉 「静静」の意味・読み・例文・類語

しず‐しず〔しづしづ〕【静静】

[副]動作などが、静かにゆっくりと行われるさま。「静静祭壇の前に進み出る」
[類語]物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らかソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「静静」の意味・読み・例文・類語

しず‐しずしづしづ【静静】

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 静かに事を行なうさま、静かにゆっくりと動作が行なわれるさまを表わす語。そろそろ。
    1. [初出の実例]「前なる谷より、くもしづしづとのぼるに」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
    2. 「ひた甲の兵七百余騎、閑々(シヅしづ)と馬を歩ませて打ち寄せたり」(出典太平記(14C後)二五)
  3. きわめて静かなさま、静かでさみしいさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「御堂の内しづしづとして長閑(のどか)なるに」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)二)

しんず‐しんずしんづしんづ【静静】

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 「しずしず(静静)」の変化した語。語り物の口調として用いられる。
    1. [初出の実例]「もり国は、れんぜんあしげのこまにのり、みかたのぢんを、しんづしんづとあゆませ」(出典:浄瑠璃・田村(1650)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android