地均し(読み)ジナラシ

デジタル大辞泉 「地均し」の意味・読み・例文・類語

じ‐ならし〔ヂ‐〕【地均し】

地面高低やでこぼこをなくし、平らにすること。また、そのために使う道具類。
あることをうまく進めるために、あらかじめ準備をしておくこと。「意見調整の地均しをする」
[類語](1地固め地形じぎょう整地固める固まる凝固する凝結する固結する固化する膠化こうかするこごる強張る踏み固める凝り固まる根締め/(2前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ年来旧来在来前以て先立ってかつてすでに見越し先刻早め根回し手回し早手回し手を回す地固め布石事前先手先手を打つ手当て準備下準備段取り手筈てはず下見予習備え伏線つとにとうにとっく示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

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精選版 日本国語大辞典 「地均し」の意味・読み・例文・類語

じ‐ならしヂ‥【地均・地平】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 地面の高低をならし平らかにすること。また、その作業。
    1. [初出の実例]「堺坊之地ならし明日すべきよし申来候」(出典:石山本願寺日記‐証如上人日記・天文五年(1536)閏一〇月二九日)
    2. 「地(ヂ)ならしをしては其上へ建て建てして」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉一七八)
  3. じならしをするのに用いる道具。特に、田畑などを平らにかきならす道具。〔農具便利論(1822)〕
    1. <a href=地均〈農具便利論〉" />
      地均〈農具便利論〉
  4. ある事柄がうまくいくように事前に行なう準備作業。下準備。根まわし。
    1. [初出の実例]「明日といふ今日の地(ヂ)ならし。其役々をよくいひふくめ」(出典:浮世草子御前義経記(1700)二)

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