コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ドウ

デジタル大辞泉の解説

どう【童】[漢字項目]

[音]ドウ(慣) [訓]わらべ わらわ
学習漢字]3年
〈ドウ〉子供。わらべ。「童画童顔童心童貞童話悪童学童奇童児童小童(しょうどう)神童村童牧童幼童
〈わらべ〉「童歌京童
[名のり]わか
[難読]河童(かっぱ)小童(こわっぱ)

わっぱ【童】

《「わらわ」の音変化》
子供をののしっていう語。また、子供。
「道具捜しにまごつく―」〈露伴五重塔
年少の奉公人。小僧。
「傘を車の輪のように地上に廻して来る―もあれば」〈花袋田舎教師
男子が自分のことを卑下していう語。
「―に仰せ付けられば」〈浄・用明天王
横暴な人。あばれ者。乱暴者。
「彼奴(きゃつ)、音に聞く不敵の―よな」〈浄・関八州繋馬〉

わらし【童】

(主に東北地方で)子供。わらべ。

わらべ【童】

《「わらんべ」の撥音の無表記から》子供。児童。わらわ。

わらわ〔わらは〕【童】

束ねないで、垂らしたままの髪。童形の髪。また、そうした10歳前後の子供。童児。また、童女。わらべ。
「清げなる―(=童女)などあまたいで来て」〈・若紫〉
使い走りの子供。召使い。
「例の御文つかはさむとて、―参りたりやと問はせ給ふほどに」〈和泉式部日記
五節(ごせち)の童女(わらわ)」に同じ。
「(天皇ガ五節ノ舞ヲ)御覧の日の―の心地どもは、おろかならざるものを」〈紫式部日記
寺院で召し使う少年。
「―の法師にならんとする名残とて」〈徒然・五三〉

わらん‐べ【童/部】

《「わらわべ」の音変化》「わらべ」に同じ。
「―に還り愚に及ぶ」〈根無草・後〉

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

わらべ【童】

わらんべ,わらわ,わらわべ,わろうべともいい,童部とも表記した。普通には男女を問わず元服以前の児童(童子・子ども)をさした。童というのは10歳前後とする考え方もあるが,そのように限定してしまうと,かえって童の語にふくまれていた豊富な内容が見失われかねないともいえる。なぜならば,成人女性は謙遜して自分をさすのに〈わらわ〉の語をもちいたし,また,年齢的にはけっして児童ではないにもかかわらず,髪風もふくめて姿形が〈童形(どうぎよう)〉(後述)であるものを童・童子などと呼んだ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

わっぱ【童】

〔「わらわ(童)」の転〕
子供。 「傘を…地上に廻して来る-もあれば/田舎教師 花袋
子供や男性をののしっていう語。 「小-」 「音に聞く不敵の-よな/浄瑠璃・関八州繫馬」
年少の奉公人。 「能登殿ノ-菊王トユウモノ/天草本平家 4

わらし【童】

子供。わらべ。主に東北地方でいう。 「座敷-」

わらべ【童】

〔「わらわべ」の転じた「わらんべ」の撥音「ん」の無表記〕
子供。小さい子。 「里の-」
子供の召し使い。わらわべ。

わらわ【童】

三歳くらいから元服前の子供。童児。 「老人おいひとも女おみな-も/万葉集 4094
子供の髪形の一。束ねないで垂らしたもの。 「解き乱り-になしみ/万葉集 3791
貴族の家や寺社などで、雑事に使われた子供。 「 -の法師にならんとする名残りとて/徒然 53
五節ごせちの童女わらわ 」に同じ。 「大嘗会の御禊に物見ける所に-の侍りけるを見て/拾遺 恋一詞

わらんべ【童】

〔「わらわべ」の転〕
子供。また、元服をしない、童形のままの者。 「是こそ京-のよぶなる上総の悪七兵衛景清よ/平家 11

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


わらわ

幼児より年長で未成年の子供の称。元服前の少年と裳着(もぎ)前の少女をいうが、10歳前後の者をさす場合が多く、女子をとくに区別して「女(め)の童」「童女(わらわめ)」などということもある。限定的には、雑役に従事したり、供として従う召使いの少年や、小間使いの少女などをさすほか、寺院の召使いとして雑用や給仕の任にあたる少年の称でもあった。また、これらの童は髪を束ねないで下げ垂らしていたので、この童形の髪型の称でもあった。[宇田敏彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のの言及

【子ども(子供)】より

…子どもという言葉と概念について考えようとする際に,まず注目されるのは,その意味の多様性であろう。現在最も一般的なのは,おとな(成人)の対概念としての子どもであり,この場合は,個体としての生命の発生から成人するまでのあらゆる段階にあるもの,すなわち,胎児,乳幼児,児童,少年少女などを総称する。次いで親の対概念としてのそれは,年齢や生物的・社会的成熟度とは無関係に,先行世代の個体によって生み出されたもの,もしくはそれと同等の役割をとる者の総称である。…

【子ども(子供)】より

…子どもという言葉と概念について考えようとする際に,まず注目されるのは,その意味の多様性であろう。現在最も一般的なのは,おとな(成人)の対概念としての子どもであり,この場合は,個体としての生命の発生から成人するまでのあらゆる段階にあるもの,すなわち,胎児,乳幼児,児童,少年少女などを総称する。次いで親の対概念としてのそれは,年齢や生物的・社会的成熟度とは無関係に,先行世代の個体によって生み出されたもの,もしくはそれと同等の役割をとる者の総称である。…

【成年】より

…代表的な成年式として元服があり,男児が肉体的,精神的に一応の発達段階に達したと認められたときに行われる。平安時代の清和天皇の元服の折には4尺5寸以上の藤原氏の児童13人を加冠のうえ引見されたが,身長が一応の規準とされていたのは興味深く,身長を年齢の目安とするこの考え方は今日でも中国に生きている。平安時代の女子にあっては年ごろになると,歯を黒く染め(歯黒め),眉毛を抜いて眉墨(黛)(まゆずみ)で眉をかいた(引き眉・かき眉)。…

※「童」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

童の関連キーワードウワツワタツミノカミ(上津綿津見神)青森県北津軽郡板柳町板柳佐賀県杵島郡白石町深浦盗写/250分の1秒山形県山形市蔵王温泉スモーキン’ブギ裏切り者の旅プレキソ英語掻き抱からふ径童(2代)悪七兵衛景清径童(初代)装束き分く目無しどち月のかおり五尺の童子故郷の廃家苅萱道心宮津 博女の童部

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

童の関連情報