望月(読み)もちづき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

望月(満月)
もちづき

陰暦十五夜の月。満月のことで、狭義には陰暦8月15日の夜の月をさす。「もち」は「持ち」の義でつり合う意といい、陰暦大の月16日、小の月15日の月が太陽と東西に正しく相対するために「もちつき」というとか、この日の月が全円形となって左右対称となるからなどとする説がある。そのほかにも「みてりつき(満月)」の意とする『和字正濫鈔(しょうらんしょう)』などや、「もてりつき(最照月)」とする語源説がある。年中行事の格好の指標とされ、古来、小(こ)正月(1月)、盆(7月)、名月(8月)などの行事が知られる。
 満月の欠けたところのないことから、偉大、盛大、豊満などの意をもつ枕詞(まくらことば)「望月の」として用いられ、「たたはし」「足る」などにかかり、また満月が美しく、愛すべきものであるところから、そうした意で「愛(め)づらし」にもかかる。[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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