松江[市](読み)まつえ

百科事典マイペディア 「松江[市]」の意味・わかりやすい解説

松江[市]【まつえ】

島根県東部の市。1889年市制。県庁所在地。宍道(しんじ)湖中海にはさまれた松江平野および島根半島東部,宍道湖南岸一帯を占める。宍道湖東岸の中心市街は近世初期には小漁村であったが,1607年堀尾吉晴が亀田山に城を築き,1638年松平氏が封じられて以後城下町として発展。市街中央を大橋川が流れ,城下町の面影が残る。1908年山陰本線開通後,周辺農山漁村の経済・文化の中心となった。雑賀(さいか)町の木工業,母衣(ほろ),中原両町の和菓子,楽山焼,八雲塗など伝統工業のほか,1966年の新産業都市指定以降は工業団地が造成され,電気機械,事務機器などの工場が立地し,近年は産業の高度化が図られている。JR山陰本線,木次線,一畑電車,山陰自動車道,国道9号線が通じる。出雲国分寺跡(史跡),松江城,ラフカディオ・ハーン旧宅,菅田庵(かんでんあん)などの史跡,島根大学がある。2005年に中海,宍道湖がラムサール条約登録湿地となる。2005年3月八束郡鹿島町,島根町,美保関町,玉湯町,宍道町,八束町,八雲村を,2011年8月八束郡東出雲町を編入。572.99km2。20万8613人(2010)。
→関連項目島根[県]島根大学伯備線

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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