(読み)モウ

デジタル大辞泉の解説

もう〔マウ〕【猛】

[形動][文][ナリ]勢いがはげしいさま。現代では、多く他の名詞と複合して用いられる。「勉強」「スピード」→猛に
「世の覚えも、威勢も―なり」〈宇治拾遺・一五〉

もう【猛】[漢字項目]

常用漢字] [音]モウ(マウ)(漢) [訓]たけし たける
がむしゃらで強い。たけだけしい。「猛犬猛獣猛将猛然獰猛(どうもう)勇猛
はげしい。程度がひどい。「猛威猛火猛暑猛省猛追猛毒猛烈
[名のり]たか・たけ・たけお・たけき
[難読]猛猛(たけだけ)しい猛者(もさ)

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大辞林 第三版の解説

もう【猛】

名 ・形動 [文] ナリ 
勢いがさかんである・こと(さま)。 いきおい-に/婦系図 鏡花
たけだけしい・こと(さま)。 威ありて-ならず/花柳春話 純一郎
(「猛に」の形で)程度のはなはだしいさま。たいへん。 -に違ふといふは何ごとにや/かたこと

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精選版 日本国語大辞典の解説

たけ・い【猛】

〘形口〙 (文語形容詞「たけし(猛)」の口語形で、室町時代頃用いられたもの) =たけし(猛)
※杜詩続翠抄(1439頃)一三「乳虎は猛(タケイ)者なり」

たけ・る【猛】

〘自ラ五(四)〙
① 荒々しく行動する。たけだけしくふるまう。あばれる。
※海道記(1223頃)菊川より手越「時に水風例よりも猛りて白砂霧の如くに立つ」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「犬は猛(タケ)ッてワンワンと」
② 腹を立てる。おこる。
※歌謡・松の葉(1703)一・しもさほそり「内の山の神が聞いたらば、たけたけたけりやろものを」
③ 感情が高ぶる。興奮する。特に、色情を催して興奮する。
※書紀(720)雄略二二年七月(前田本訓)「瑞江(みつのえ)の浦嶋の子、舟に乗りて釣す。遂に大亀(かはかめ)を得たり。便に女(をとめ)に化為(な)る。是に、浦嶋子、感(タケリ)て婦に為」

もう マウ【猛】

[1] 〘名〙 (形動)
① 盛んであること、いかめしいこと。また、そのさま。
※竹取(9C末‐10C初)「翁竹をとる事久しく成りぬ。いきほひまうの者に成にけり」 〔春秋左伝‐宣公二年〕
② 大きいこと、多いこと。また、そのさま。たくさん。
※古今著聞集(1254)九「堀のひろさもまうなりけるに」
[2] 〘語素〙 多く名詞の上に付けて、勢いがはげしいさまを表わす。「猛攻撃」「猛反対」「猛スピード」など。
※まんだん読本(1932)拳闘と説明者〈井口静波〉「火の出る様な、猛(モウ)練習が毎日くり返されて行った」

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