祝融(読み)シュクユウ

デジタル大辞泉 「祝融」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ゆう【祝融】


中国古代神話上の帝王。赤帝と号したという。一説に、帝嚳ていこくのときの火官。のちに火神。夏をつかさどる神、南方の神、南海の神ともされる。
中国の火星探査機天問1号とともに、2020年7月に打ち上げられたローバー。2021年5月、着陸機とともにユートピア平原南部への軟着陸に成功。六つの観測機器を搭載し、太陽電池で駆動する。
火災のこと。
「屡しばしば―に奪はれて架上蕭然たり」〈北越雪譜・二〉
[類語]()火事・火災・火難・出火・失火・炎上・大火・小火ぼや・自火・近火・急火・怪火・不審火び・小火しょうか・回禄かいろく・大火災・大火事・山火事・火の海・焼失・焼亡・焼尽・丸焼け・半焼け・全焼・半焼・火元・火の元・類焼・貰い火・延焼・飛び火・引火・猛火・火の手・下火・鎮火・消火・火消し・消防・火事場・焼け跡

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精選版 日本国語大辞典 「祝融」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ゆう【祝融】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 中国で、火をつかさどる神。また、夏の神、南方の神。祝融氏。祝融神。しゅうゆう。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「寺為二祝融一所レ奪焉、予拾二瓦礫一掃二灰塵一」(出典:済北集(1346頃か)七・後無価軒記)
    2. [その他の文献]〔礼記‐月令〕
  3. ② 火事をいう語。火災。
    1. [初出の実例]「忽聞二城中祝融用事一、府君登二羅漢閣一観レ之。少頃還レ駕。為二救火一也。六角大慈院亦罹二其災一」(出典:空華日用工夫略集‐至徳二年(1385)四月一五日)
    2. 「少く蔵せしも屡(しばしば)祝融(シュクユウ)に奪れて架上蕭然たり」(出典:随筆・北越雪譜(1836‐42)二)

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改訂新版 世界大百科事典 「祝融」の意味・わかりやすい解説

祝融 (しゅくゆう)
Zhù róng

中国の神話にみえる火神。《左氏伝》昭公29年に火をつかさどるものとされ,《墨子》非攻に,夏殷の革命のとき,天が融に命じて火を夏(か)の地に下さしめたという。《左氏伝》昭公18年に火を禳(はら)うため回禄の神を祀(まつ)ったとされ,これも火神。楚の世系では重黎(ちようれい)の弟の呉囲が火正として祝融となったとあり,もと南方系の火神で,電光を神格化したものと考えられる。のち伏羲(ふくぎ)・神農とともに,三皇の一とされた。
→三皇五帝
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「祝融」の意味・わかりやすい解説

祝融
しゅくゆう

中国の古代神話に登場する神。顓頊(せんぎょく)の子あるいは孫と伝えられている。湯王(とうおう)が、暴君の悪名高い夏(か)王朝最後の王である桀王(けつおう)を討ち滅ぼすために軍隊を進めたとき、祝融は桀王の守る城に火災を引き起こして湯王を勝利に導いた。このように、祝融は火と関係の深い神であり、同じく火神である炎帝(えんてい)の配下とされたり、竈(かまど)の神とも考えられた。また五行説が、木、火、土、金、水の五つの元素をそれぞれ中央と四方に当てはめたとき、火を南方に配当したことから、南方をつかさどる神であるともされた。他方、祝融を一個の神格としてではなく、火を取り扱う官職の名前とする伝承も存在している。

[桐本東太]

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百科事典マイペディア 「祝融」の意味・わかりやすい解説

祝融【しゅくゆう】

中国神話の火神。《墨子》によれば殷(いん)の湯王が夏の桀王(けつおう)を討った時,城に火を降らせた。のち三皇(三皇五帝)の一,火をつかさどる官名。楚の祖先の重黎(ちょうれい)と呉回がこの職に任ぜられたという。

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普及版 字通 「祝融」の読み・字形・画数・意味

【祝融】しゆくゆう

火の神。

字通「祝」の項目を見る。

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