デジタル大辞泉
「侘しい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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わびし・い【侘】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]わび
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「わびる(侘)」の形容詞化 ) - ① 気落ちして力が抜けてしまう感じである。
- [初出の実例]「君は来ず吾れはゆゑ無み立つ浪のしくしく和備思(ワビシ)かくて来じとや」(出典:万葉集(8C後)一二・三〇二六)
- ② 当惑の気持である。困ったことである。
- [初出の実例]「女は、なほいとえんにうらみかくるをわびしと思ありき給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
- 「『あなわびし。それ、もとめておはせよ』といはれしに」(出典:徒然草(1331頃)二三八)
- ③ やるせない気持である。
- (イ) つらく悲しい。身体的につらいことにもいう。
- [初出の実例]「またかかるわびしき目見ず、いかならんとするぞとの給ふ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- 「とかくつくろひたれど、足のうら動かれずわびしければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)
- (ロ) 心細く頼りない。
- [初出の実例]「山里は秋こそことにわびしけれしかのなくねに目をさましつつ〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・二一四)
- ④ 物足りない。面白くない。興ざめである。
- [初出の実例]「御使ひにかけつけたる物を、いとわびしくかたはらいたしとおぼして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)
- 「わらはべの名は、例のやうなるはわびしとて、虫の名をなむつけ給ひたりける」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)
- ⑤ みすぼらしい。貧しい。
- [初出の実例]「年ごろわたらひなどもいとわろくなりて〈略〉いとわびしかりけるままに」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
- ⑥ 物静かである。また、張り合いや慰めがなく、心さびしい。
- [初出の実例]「立かかり屏風を倒す女子共〈凡兆〉 湯殿は竹の簀子侘しき〈芭蕉〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)五)
侘しいの派生語
わびし‐が・る- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
侘しいの派生語
わびし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
侘しいの派生語
わびし‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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