デジタル大辞泉
「紀」の意味・読み・例文・類語
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き【紀】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 細い綱。こづな。
- [初出の実例]「米国の水運は、大河湖を仰ぎて其綱とし、他の支流に因て其紀となす」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
- ② 書き記すこと。書き記したもの。
- ③ 地質学で、地質時代の区分の一つ。代を細分したもの。〔英和和英地学字彙(1914)〕
- ④ 一二年をひと区切りとした単位。〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔書経‐畢命〕
- [ 2 ]
- ① 「日本書紀」の略称。
- [初出の実例]「一書戊申年幸二比良宮一大御歌、但紀曰」(出典:万葉集(8C後)一・七・左注)
- ② =きい(紀伊)
- [初出の実例]「紀(キ)の温湯(ゆ)に幸す」(出典:日本書紀(720)斉明四年一〇月)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「紀」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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紀
き
period
地質時代を区分するときの時代単位の一つ。代の下の単位で、紀はさらに世に分けられる。紀は時間層序区分単位である系の形成された期間として定義される。たとえば、新第三系とよばれる地層の堆積(たいせき)した期間が新第三紀である。新第三紀は中新世、鮮新世に分けられる。古生代以後の約5億4100万年は、古いほうからカンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀(二畳紀)(以上古生代)、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀(以上中生代)、古第三紀、新第三紀、第四紀(以上新生代)に区分されている。
[阿部勝巳・小澤智生 2015年8月19日]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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紀【き】
地質年代の区分単位の一つ。代をさらに細分したもの。たとえば白亜紀。紀に相当する地質系統は系。
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世界大百科事典(旧版)内の紀の言及
【四分暦】より
…天文学的には月の交点,近点がそれぞれ18.599年,8.851年の周期であるから,19年の周期でほぼ元どおりに復帰する。日の干支は1紀=80章(1520年),年の干支は1元=3紀(4560年)で循環する。後漢の編訢(へんきん)と李梵が作った四分暦は85年から263年まで用いられた。…
※「紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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