温気(読み)ウンキ

デジタル大辞泉 「温気」の意味・読み・例文・類語

うん‐き【温気】

暑さ。特に、蒸し暑さ。
「生暖い人込の―」〈荷風・すみだ川〉
[類語]猛暑暑気酷暑極暑激暑厳暑炎暑大暑暑熱炎熱酷熱暑さ向暑残暑極熱暑い蒸し暑い暑苦しい焼け付く蒸すいきれ人いきれ草いきれむんむんむしむしする温熱火熱かねつ焦熱熱気いきほとほとぼり余熱地熱電熱気化熱融解熱放射熱灼熱しゃくねつ赤熱白熱加熱過熱暖房保温予熱断熱発熱放熱高熱ヒートむっと蒸れる火照ほて暑中炎天油照り日照り日盛りかんかん照りじっとりじとじとじめつくうだる湿潤多湿

おん‐き〔ヲン‐〕【温気】

気候空気などの、あたたかみ。暖気。うんき。
雨戸のそとに―と雨が待っている」〈犀星・寂しき都会
[類語]温熱火熱かねつ炎熱焦熱熱気温気うんきいきほとほとぼり余熱

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精選版 日本国語大辞典 「温気」の意味・読み・例文・類語

うん‐き【温気】

[1] 〘名〙 (「うんぎ」とも)
病気のために上がった体温。熱。
※中右記‐寛治八年(1094)一一月一三日「午後主上頗不例御也。有温気
② 暑さ。熱気。特に、蒸し暑さ。
※中右記‐嘉承元年(1106)六月一〇日「其後雖烟止、件柱尚有温気
太平記(14C後)二〇「温気(ウンキ)骨に入て、病にふさずと云事有べからず」 〔周礼注‐天官・凌人〕
[2] 〘形動〙 時候が暑いさま。蒸し暑い状態。
日葡辞書(1603‐04)「Vnqina(ウンキナ)。Vnqini(ウンキニ)

おん‐き ヲン‥【温気】

〘名〙
① 病気のために上がった体温。熱。うんき。
② あたたかみ。暖気。また、あつさ。熱気。うんき。
※西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉中「且温気を与へて室内を温暖ならしむ」 〔漢書‐循吏伝・召信臣〕

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普及版 字通 「温気」の読み・字形・画数・意味

【温気】おんき

暖気。

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