スコール(英語表記)squall

翻訳|squall

デジタル大辞泉 「スコール」の意味・読み・例文・類語

スコール(squall)

急に吹きだす強い風。多く、数分間で弱まるが、驟雨しゅううや雷を伴うこともある。
[補説]日本では、特に熱帯地方驟雨をさすことがあるが、本来はその原因となる風速急増の意。世界気象機関は「風速が毎秒8メートル以上の増加により、毎秒11メートル以上に達し、1分間以上継続する現象」と定義している。
[類語]俄か雨通り雨夕立時雨驟雨村雨雨天荒天悪天雨空梅雨空雨降り雨催い雨模様遣らずの雨降雨一雨お湿り慈雨山雨小雨涙雨微雨細雨煙雨霧雨糠雨小糠雨大雨・どか雨・篠突く雨風雨暴風雨豪雨強雨雷雨白雨照り降り雨日照り雨天気雨狐の嫁入り春雨はるさめ春雨しゅんう卯の花腐し五月雨さみだれ五月雨さつきあめ地雨長雨淫雨霖雨涼雨秋霖秋雨初時雨村時雨氷雨冷雨雨氷酸性雨

スコール(〈デンマーク〉skaal)

[感]乾杯のときのかけ声。

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精選版 日本国語大辞典 「スコール」の意味・読み・例文・類語

スコール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] squall ) 突然吹き出し、短時間でやむ強風。雷や雨を伴うことが多く、ふつう熱帯地方特有の激しいにわか雨をいう。
    1. [初出の実例]「午前三時ごろ、凄いスコール」(出典:夢声戦争日記〈徳川夢声〉昭和一七年(1942)一〇月三一日)

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改訂新版 世界大百科事典 「スコール」の意味・わかりやすい解説

スコール
squall

急に吹き始める強い風で,一般に数分間続いた後,ふたたび急におさまってしまう。スコールは一般に降水や雷雨を伴うので,それらをいっしょにして取り扱うことが多い。世界気象機関(WMO)の委員会で1962年に採択された定義によると,〈風速が少なくとも8m/sだけ急上昇して11m/s以上に達し,少なくとも1分間は続く〉となっている。なお,スコール・ラインsquall lineとは,元来寒冷前線のことを意味したが,現在では線状に広がる激しい対流現象をいう。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スコール」の意味・わかりやすい解説

スコール
すこーる
squall

気象状況を表す用語で、二つの意味がある。その一つは局地的な悪天気で、発達した雲に伴い雷が鳴って強い雨が降ったりする。多くの場合、風も強い。航海用語としては、このほうが普通である。もう一つは、強い風が急に吹き出す現象で、その風は数分程度で弱まることが多い。風の息、つまり風が強まったり弱くなったり変動する現象とは異なる。両者を区別するため、風速が少なくとも8メートル毎秒増大して11メートル毎秒以上となり、それが1分間以上続く場合が、国際的に決められたスコール現象の規準とされている。雲や雨を伴うものをブラック・スコール、雲がなくて海面が白くみえる場合をホワイト・スコールともいう。スコールラインsquall lineは、もともとは、寒冷前線などに伴う長く伸びた悪天域をさしたが、いまは、低気圧の温暖域に現れる線状の対流現象を意味し、不安定線ともよばれる。スコールの有無には関係ない。

[篠原武次]

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百科事典マイペディア 「スコール」の意味・わかりやすい解説

スコール

突然吹き出す強い風。一般に数分間続き,突然にやむ。継続時間が風の息より長い。大気の不安定により起こり,雷鳴,雷光,降雨を伴うこともある。日本では熱帯の驟雨(しゅうう)の意味に使われることが多い。
→関連項目人工降雨

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知恵蔵mini 「スコール」の解説

スコール

南日本酪農協同株式会社が製造販売している乳性炭酸飲料。スコールはデンマーク語で「乾杯」の意。キャッチコピーは「愛のスコール」。1971年に開発され、翌72年に発売された。以来、同社の看板商品となり、関西地区、中京地区、関東地区へと販路拡大。2015年には日本コカ・コーラ株式会社とライセンス契約を締結し、同社の自動販売機にて幅広くスコールの販売を開始した。17年3月より西日本エリア限定で販売されていたサッポロビール株式会社とのコラボレーション商品「サッポロ 愛のスコールホワイトサワー」が大ヒットし、同年9月より全国発売された。

(2017-9-5)

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デジタル大辞泉プラス 「スコール」の解説

スコール

南日本酪農協同株式会社(本社:宮崎県都城市)が開発、1972年に発売した乳性炭酸飲料。キャッチコピーの「愛のスコール」が知られる。当初は関西地区のみの販売だったが、徐々に販路を拡大。2015年には日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区)とのライセンス契約により、同社の自販機での販売を開始した。

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パラグライダー用語辞典 「スコール」の解説

スコール

局地的に発生した、雨や雷を伴なった嵐のこと。

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世界大百科事典(旧版)内のスコールの言及

【カンボジア】より

…(1)ピン・ペアト編成(タイの器楽合奏ピー・パートに当たる)は宗教儀式や《ラーマーヤナ》などの古典芸能に用いられるアンサンブルである。今日では,名前の由来する弦楽器(ピンはインドの撥弦楽器ビーナー,ペアトは広く楽器を意味する)は用いず,ロネアトroneat(舟形の木琴,箱形の竹琴など)やコーンkong(大きさの異なる壺形のゴングを円形に組み合わせたもの)などの旋律打楽器を中心に,スラライsralay(ダブル・リードの縦笛)とサンポsampo(樽形の両面鼓),スコールskor(樽形の鋲打ち太鼓),チンching(小型の肉厚シンバル)などのリズム打楽器を配したもので編成される。(2)モホリ(タイの器楽合奏マホーリーに相当)はピン・ペアトに比し,ポピュラーなアンサンブルで,古典舞踊や演劇の伴奏のほかに,結婚式や宴会などで用いられる。…

※「スコール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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