奈良時代(年表)(読み)ならじだいねんぴょう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

奈良時代(年表)
ならじだいねんぴょう

政治・経済


707(慶雲4〔天皇〕元明)6月 文武天皇没。7月 阿閇皇女即位。授刀舎人寮設置
708(和銅1〔天皇〕元明)1月 武蔵国産銅。5月 和同開珎(銀銭)鋳造。8月 銅銭鋳造。9月 越後国に出羽郡を建つ。造平城京司を任ずる
709(和銅2〔天皇〕元明)3月 陸奥・越後2国に蝦夷征討軍派遣。8月 銀銭をやめ銅銭に統一
710(和銅3〔天皇〕元明)3月 平城京に遷都
711(和銅4〔天皇〕元明)3月 上野国に多胡郡を建つ。10月 蓄銭叙位法を定む
712(和銅5〔天皇〕元明)9月 出羽国設置。12月 調庸の銭納を命ず
713(和銅6〔天皇〕元明)4月 丹後・美作・大隅3国設置。5月 諸国郡郷の名を好字に改む
714(和銅7〔天皇〕元明)9月 撰銭を禁ず。10月 200戸を出羽柵戸とす
715(霊亀1〔天皇〕元正)5月 浮浪百姓は現地で調庸を課す。富民1000戸を陸奥国に移す。7月 美濃国席田郡を建つ。9月 氷高皇女即位。郷里制実施
716(霊亀2〔天皇〕元正)4月 和泉監設置。5月 東国の高句麗人を集め武蔵国高麗郡を建つ
717(養老1〔天皇〕元正)2月 百姓400戸を出羽柵戸とす。9月 天皇美濃国に行幸
718(養老2〔天皇〕元正)5月 能登・安房・石背・石城4国設置。このころ養老律令ほぼ成る
719(養老3〔天皇〕元正)6月 皇太子首親王、朝政を聴く。7月 按察使設置
720(養老4〔天皇〕元正)2月 隼人、大隅国守殺害。3月 大伴旅人、征隼人持節大将軍となる。出挙の利率を定む。9月 陸奥蝦夷が按察使殺害、征夷将軍任命
721(養老5〔天皇〕元正)4月 佐渡等4国内に建郡。6月 諏訪国設置
722(養老6〔天皇〕元正)2月 銀1両を200銭に当つ。閏4月 良田百万町開墾計画。8月 陸奥鎮所に柵戸1000人を配す
723(養老7〔天皇〕元正)4月 三世一身法。11月 12歳以上の奴婢に口分田班給
724(神亀1〔天皇〕聖武)2月 元正譲位、首皇子即位。3月 陸奥国蝦夷反乱。4月 藤原宇合を持節大将軍とし、坂東に3万人を徴発。このころ陸奥国多賀城を築く
725(神亀2〔天皇〕聖武)閏1月 陸奥の俘囚を伊予・筑紫などに移配す
726(神亀3〔天皇〕聖武)10月 藤原宇合を知造難波宮事とす
727(神亀4〔天皇〕聖武)2月 難波宮役民の課役免除。9月 渤海使、出羽国にくる
728(神亀5〔天皇〕聖武)8月 中衛府を置く。9月 皇太子没す
729(天平1〔天皇〕聖武)2月 長屋王の変。8月 藤原光明子皇后となる。11月 京畿内班田司任命
730(天平2〔天皇〕聖武)4月 皇后宮職に施薬院を置く。9月 諸国の防人を停止。諸国の盗賊や近京の山野に妖言して衆を集める者を禁圧する
731(天平3〔天皇〕聖武)3月 諏訪国を信濃国に併合。10月 畿内に惣管、諸道に鎮撫使を置く
732(天平4〔天皇〕聖武)5月 新羅使来朝の期を3年一度とす。8月 東海道等四道節度使任命
733(天平5〔天皇〕聖武)12月 出羽柵を秋田村に移し、雄勝村に郡を建つ
734(天平6〔天皇〕聖武)1月 官稲の出挙数を定める。雑官稲を正税稲に統合
735(天平7〔天皇〕聖武)2月 新羅使の国書の字句をとがめて放還。閏11月 鋳銭司設置
736(天平8〔天皇〕聖武)5月 調庸布の規格を改定。11月 葛城王、姓を賜い橘諸兄となる
737(天平9〔天皇〕聖武)1月 陸奥より出羽柵へ直路開通のため征軍を発す。4月 藤原房前没。7月 藤原麻呂、藤原武智麻呂没。8月 藤原宇合没。この年の租・負稲を免ず。12月 大倭国を大養徳国と改む
738(天平10〔天皇〕聖武)5月 健児を停止。8月 諸国に国郡図をつくらす。10月 諸国に巡察使派遣
739(天平11〔天皇〕聖武)5月 諸国の郡司数を減らす。6月 諸国の兵士徴集を停止
740(天平12〔天皇〕聖武)8月 和泉監を河内国に併合。9月 藤原広嗣、大宰府で反乱。10月 広嗣の乱平らぐ。12月 山背国に恭仁京をつくる。このころ郷里制の里を廃す
741(天平13〔天皇〕聖武)1月 伊勢神宮に恭仁遷都を告ぐ。11月 京を大養徳恭仁(やまとくに)大宮と称す
742(天平14〔天皇〕聖武)1月 大宰府を停止。8月 近江国紫香楽宮造営
743(天平15〔天皇〕聖武)2月 佐渡を越後国に併合。5月 墾田永年私財法。12月 鎮西府設置
744(天平16〔天皇〕聖武)閏1月 恭仁難波二京の便宜を官人・市人に問う。2月 難波宮に遷都
745(天平17〔天皇〕聖武)5月 都を平城京に戻す。6月 大宰府復置。このころ諸国の公廨稲の数量を定める
746(天平18〔天皇〕聖武)4月 七道鎮撫使任命。5月 諸寺の大土地所有を禁ず
747(天平19〔天皇〕聖武)3月 大養徳国を大倭国に改称
748(天平20〔天皇〕聖武)4月 太上天皇(元正)没。10月 諸国の田租を免ず
749(天平感宝1・天平勝宝1〔天皇〕孝謙)2月 陸奥国産金。7月 阿倍内親王即位。9月 藤原清河を遣唐使に任命。このころ紫微中台を設置
751(天平勝宝3〔天皇〕孝謙)9月 富民が出挙により貧民の宅地を質とすることを禁ず
752(天平勝宝4〔天皇〕孝謙)2月 雑戸制復活。閏3月 遣唐使藤原清河出発。11月 佐渡国復活
753(天平勝宝5〔天皇〕孝謙)1月 遣唐使、唐朝で新羅と席次を争う
754(天平勝宝6〔天皇〕孝謙)11月 畿内七道巡察使任命。薬師寺僧行信・宇佐八幡宮主神配流す
755(天平勝宝7〔天皇〕孝謙)5月 大隅国菱刈郡建郡
756(天平勝宝8〔天皇〕孝謙)5月 聖武上皇没。6月 筑前国怡土城修築。7月 上皇遺品を諸寺に収む
757(天平宝字1〔天皇〕孝謙)3月 皇太子道祖(ふなど)王廃さる。5月 藤原仲麻呂紫微内相となる。養老律令実施。7月 橘奈良麻呂の変。8月 雑徭日数を半減
758(天平宝字2〔天皇〕淳仁)1月 問民苦使派遣。8月 大炊王即位。武蔵国新羅郡建郡。官号を唐風に改む。12月 陸奥国桃生城、出羽国雄勝柵造営
759(天平宝字3〔天皇〕淳仁)5月 諸国に常平倉設置。6~9月 新羅征討の準備を命ず
760(天平宝字4〔天皇〕淳仁)1月 七道巡察使任命。3月 万年通宝・大平元宝・開基勝宝を新鋳
761(天平宝字5〔天皇〕淳仁)10月 近江国保良宮に行幸。11月 東海・南海・西海三道節度使を定む
762(天平宝字6〔天皇〕淳仁)6月 孝謙上皇自ら国家の大事を決することを宣言
763(天平宝字7〔天皇〕淳仁)8月 諸国旱害により田租を免ず。このころ神火頻発す
764(天平宝字8〔天皇〕称徳)9月 恵美押勝の乱。道鏡大臣禅師となる。官名を旧に戻す。10月 淳仁天皇配流、孝謙上皇重祚。このころ兵旱のため米価1石1000銭
765(天平神護1〔天皇〕称徳)2月 授刀衛を近衛府と改む。米価騰貴。3月 寺院以外の墾田開発禁止。6月 京畿諸国富民に米綿布等を売らせる。9月 神功開宝鋳造
766(天平神護2〔天皇〕称徳)9月 畿内六道巡察使任命。10月 道鏡法王となる
767(神護景雲1〔天皇〕称徳)3月 法王宮職を置く。10月 陸奥国伊治城成る
768(神護景雲2〔天皇〕称徳)9月 陸奥国当国兵4000人を徴発し、他国の鎮兵を停止
769(神護景雲3〔天皇〕称徳)6月 百姓2500人余を陸奥国伊治村に置く。9月 和気清麻呂宇佐八幡神託を伝え、大隅に流さる。10月 河内国由義宮を西京とす
770(宝亀1〔天皇〕光仁)8月 称徳天皇没。道鏡を下野国薬師寺別当に左遷。10月 白壁王即位
771(宝亀2〔天皇〕光仁)6月 渤海使出羽国にくる。10月 東山道武蔵国を東海道に属さしむ
772(宝亀3〔天皇〕光仁)3月 皇后井上内親王廃さる。5月 皇太子他戸(おさべ)親王廃さる
773(宝亀4〔天皇〕光仁)1月 山部親王皇太子になる。6月 正倉放火の責任を郡司に課す
774(宝亀5〔天皇〕光仁)7月 陸奥国海道蝦夷反乱し、大伴駿河麻呂遠山村を討つ
775(宝亀6〔天皇〕光仁)3月 陸奥国動乱により課役田租を免ず。10月 出羽国国府移転を願う
776(宝亀7〔天皇〕光仁)1月 七道に検税使派遣。11月 陸奥国軍兵が胆沢地方に出兵
777(宝亀8〔天皇〕光仁)9月 陸奥国調庸田租を免ず。12月 出羽国軍が志波村の賊に敗北
778(宝亀9〔天皇〕光仁)10~11月 遣唐使船4隻漂着し小野石根・唐使らは遭難す
779(宝亀10〔天皇〕光仁)9月 銭出挙の暴利を禁ず。11月 規定外の国司の官稲出挙を禁ず
780(宝亀11〔天皇〕光仁)3月 官員数を減じ、弓馬に堪える百姓を兵士とする。伊治呰麻呂、按察使紀広純を殺し、多賀城を焼く。9月 征夷大使任命
781(天応1〔天皇〕桓武)4月 光仁譲位。山部親王即位。8月 藤原小黒麻呂征討終わる
782(延暦1〔天皇〕桓武)閏1月 氷上川継・不破内親王ら配流
783(延暦2〔天皇〕桓武)6月 坂東諸国の郡司子弟らを調習して非常に備えさす
784(延暦3〔天皇〕桓武)2月 大伴家持征東将軍となる。6月 長岡京をつくる。11月 長岡京に移る
785(延暦4〔天皇〕桓武)9月 藤原種継射殺される。皇太子早良親王が廃され、死去

社会・文化


707(慶雲4〔天皇〕元明)文祢麻呂墓誌。威奈大村蔵骨器墓誌
708(和銅1〔天皇〕元明)下道圀勝・圀依母夫人蔵骨器墓誌
709(和銅2〔天皇〕元明)2月 筑紫観世音寺造営を急がす
710(和銅3〔天皇〕元明)3月 山階寺を平城に移す(興福寺)
711(和銅4〔天皇〕元明)閏6月 諸国に挑文師派遣。9月 造都役民に逃亡多い
712(和銅5〔天皇〕元明)1月 太安麻呂『古事記』成る
713(和銅6〔天皇〕元明)5月 諸国に『風土記』編集を命ず。7月 吉蘇路開通
714(和銅7〔天皇〕元明)僧道薬墓誌。2月 紀清人らに国史編集を命ず
716(霊亀2〔天皇〕元正)5月 大官大寺を平城に移す(大安寺)
717(養老1〔天皇〕元正)3月 遣唐使出発、吉備真備・玄ら随行。4月 行基らの活動を禁圧。5月 百姓の浮浪を禁ず
718(養老2〔天皇〕元正)法興寺(元興寺)・薬師寺を平城に移す
719(養老3〔天皇〕元正)2月 百姓の服は右襟とす。12月 婦女の服制を定む
720(養老4〔天皇〕元正)宇佐放生会開始。1月 僧尼に公験を授く。5月 舎人親王ら『日本書紀』成る。尺の様を定む。
721(養老5〔天皇〕元正)3月 豪富民の蓄馬数を制限。8月 興福寺北円堂
722(養老6〔天皇〕元正)7月 備荒用に諸国にそば・麦を植えさす
723(養老7〔天皇〕元正)施薬院・悲田院設置。7月 太安万侶墓誌
724(神亀1〔天皇〕聖武)11月 京師の五位以上と富者の家に瓦葺・丹塗を許す
725(神亀2〔天皇〕聖武)7月 七道諸国の神社、寺院に清掃、読経を命ず
726(神亀3〔天皇〕聖武)行基、山崎橋をつくる。7月 興福寺東金堂
728(神亀5〔天皇〕聖武)山代真作墓誌。3月 鳥池塘(とりのいけのつつみ)に曲水宴を行う
729(天平1〔天皇〕聖武)4月 異端幻術を禁ず。6月 諸国に仁王経を講ず
730(天平2〔天皇〕聖武)美努岡万墓誌。3月 薬師寺東塔。4月 興福寺五重塔
731(天平3〔天皇〕聖武)8月 行基に従う老齢者の入道を許す
732(天平4〔天皇〕聖武)西国旱害
733(天平5〔天皇〕聖武)奈良羂索院(三月堂)。2月 『出雲国風土記』
734(天平6〔天皇〕聖武)2月 朱雀門に歌垣あり。7月 七夕の詩宴を行う
735(天平7〔天皇〕聖武)凶作、豌豆瘡流行。4月 吉備真備、玄帰国し書・経論献上
736(天平8〔天皇〕聖武)5月 天竺僧菩提僊那・林邑僧仏哲・唐僧道(どうせん)太宰府に着く
737(天平9〔天皇〕聖武)春から秋にかけて疫病大流行。3月 諸国に釈迦仏像・脇侍仏をつくらせ、大般若経を写さしむ。8月 玄僧正となる
739(天平11〔天皇〕聖武)法隆寺夢殿・伝法堂
740(天平12〔天皇〕聖武)7月 諸国に法華経書写と七重塔建立を命ず
741(天平13〔天皇〕聖武)2月 国分寺建立の詔
743(天平15〔天皇〕聖武)10月 大仏造立の詔
744(天平16〔天皇〕聖武)4月 紫香楽宮付近に山火事。11月 大仏造営に着手
745(天平17〔天皇〕聖武)1月 行基、大僧正となる。4月 紫香楽宮付近に山火事多発。5月 地震。法華寺創建
746(天平18〔天皇〕聖武)6月 筑紫観世音寺建つ
747(天平19〔天皇〕聖武)石山寺・新薬師寺。9月 東大寺大仏鋳造開始
748(天平20〔天皇〕聖武)諸国旱害
749(天平感宝1・天平勝宝1〔天皇〕孝謙)2月 行基没(蔵骨器残欠)。7月 大仏鋳造終わる
751(天平勝宝3〔天皇〕孝謙)4月 菩提僊那僧正となる。11月 『懐風藻』成る
752(天平勝宝4〔天皇〕孝謙)4月 東大寺大仏開眼供養。5月 良弁東大寺別当
753(天平勝宝5〔天皇〕孝謙)12月 唐僧鑑真、薩摩に着く
754(天平勝宝6〔天皇〕孝謙)1月 鑑真入京。4月 鑑真、天皇に授戒。10月 双六流行
755(天平勝宝7〔天皇〕孝謙)9月 東大寺戒壇院
756(天平勝宝8〔天皇〕孝謙)7月「東大寺献物帳」「法隆寺献物帳」
759(天平宝字3〔天皇〕淳仁)8月 鑑真、唐招提寺を建立
760(天平宝字4〔天皇〕淳仁)疫病流行のため賑給する
761(天平宝字5〔天皇〕淳仁)1月 下野薬師寺・筑前観世音寺に戒壇建つ
762(天平宝字6〔天皇〕淳仁)諸国飢饉。石川年足墓誌。12月 多賀城碑成る
763(天平宝字7〔天皇〕淳仁)諸国飢饉。8月 儀鳳暦をやめ、大衍暦採用
764(天平宝字8〔天皇〕称徳)8月 大和・河内・讃岐などに池を築かしむ
765(天平神護1〔天皇〕称徳)西大寺建立。諸国飢饉
766(天平神護2〔天皇〕称徳)9月 百姓に麦作を奨励
767(神護景雲1〔天皇〕称徳)4月 平城宮東院に瑠璃瓦を葺く玉殿成る
768(神護景雲2〔天皇〕称徳)12月 宇治宿禰墓誌
770(宝亀1〔天皇〕光仁)4月 百万塔陀羅尼を諸寺に分置。6月 疫神を祭る
771(宝亀2〔天皇〕光仁)8月 僧綱および東大寺など12寺に寺印を与う
772(宝亀3〔天皇〕光仁)5月 藤原浜成撰『歌経標式』
774(宝亀5〔天皇〕光仁)諸国飢饉
776(宝亀7〔天皇〕光仁)高屋枚人墓誌
778(宝亀9〔天皇〕光仁)2月 大和国宇智川磨崖碑成る
779(宝亀10〔天皇〕光仁)2月 淡海三船撰『唐大和上東征伝』。▽秋篠寺
780(宝亀11〔天皇〕光仁)以後陸奥国は動乱期に入る
783(延暦2〔天皇〕桓武)6月 私寺の新設を禁ず。10月 交野・百済寺へ行幸
784(延暦3〔天皇〕桓武)紀吉継墓誌
785(延暦4〔天皇〕桓武)7月 最澄、比叡山に草堂を設く

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

山鉾

神社の祭礼に引かれる山車の一つ。車の台の上に家や山などのつくりものをして,その上に鉾やなぎなたなどを立てたもの。平安時代の大嘗祭に悠紀(ゆき),主基(すき)の両国から出された標山(しるしのやま)に始ま...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android