瞠若(読み)ドウジャク

デジタル大辞泉 「瞠若」の意味・読み・例文・類語

どう‐じゃく〔ダウ‐〕【×瞠若】

[名](スル)驚いて目を見張ること。
「為永をしてなお―せしむる醜猥なる物語を」〈魯庵社会百面相
[ト・タル][文][形動タリ]驚いて目を見張るさま。
「お傍の人たちを―たらしむるほどの秀歌を」〈太宰・右大臣実朝〉
[類語]ぱっちりぱちりかっと瞠目どうもく目を目を見張る
[類語]まじまじじっとじろじろじろりきょろりぎょろりきょときょときょろきょろぎょろぎょろしげしげつくづくはたはった明視がん熟覧細見嘱目瞠目どうもくめつすがめつの目たかの目のみ取りまなこ視一視目する見入る見張る見澄ます目を凝らす注目虎視虎視眈眈たんたん注視刮目かつもく目配り凝視目撃着目着眼直視正視見る眺める見遣る見詰める見据えるにら目に留まる目を留める目を配る目を注ぐ目を付ける目を向ける目をくれる視線を注ぐ目を遣る目にする目を据える瞳を凝らす瞳を据える目を奪われる目を輝かす目を光らす目を転ずる目を向ける目が行く目を皿にする

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精選版 日本国語大辞典 「瞠若」の意味・読み・例文・類語

どう‐じゃくダウ‥【瞠若】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 驚いて目を見はること。あっけにとられるさま。
    1. [初出の実例]「車塵の間に却退、瞠若たらんとす」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉二)
    2. [その他の文献]〔荘子‐田子方〕

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普及版 字通 「瞠若」の読み・字形・画数・意味

【瞠若】どう(だう)じやく

瞠乎。〔荘子、田子方〕顏淵、仲尼孔子)に問うて曰く、夫子(ふうし)すれば亦たし、夫子趨(はし)れば亦た趨る。~塵するにんでは、回、後に瞠たり。~然る以を知らざるのみ。

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