風薫る(読み)カゼカオル

デジタル大辞泉 「風薫る」の意味・読み・例文・類語

かぜかお・る

初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「―・る五月」 夏》「―・る羽織はえりもつくろはず/芭蕉
[類語]春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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精選版 日本国語大辞典 「風薫る」の意味・読み・例文・類語

かぜ【風】 薫(かお)

  1. 初夏に風がさわやかに吹く。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「風かほると申は南の風吹てすずしきを申候」(出典:至宝抄(1585))
    2. 「風かほる羽織は襟もつくろはず〈芭蕉〉」(出典:俳諧・芭蕉庵小文庫(1696))
  2. 一般に、花や草の香りを含んで風がさわやかに吹く。和歌でいう。
    1. [初出の実例]「風かほる木のした道は過やらて花にそくらす志賀の山越〈藤原良教〉」(出典:続拾遺和歌集(1278)春上・六八)

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