モンスーン

精選版 日本国語大辞典「モンスーン」の解説

モンスーン

〘名〙 (monsoon)
① =きせつふう(季節風)〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
※不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉上「一回モンスーンの来襲ありたれ共」
② インドや東南アジアで、夏の季節風による雨季。または、雨季に降る雨。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「モンスーン」の解説

モンスーン【monsoon】

インド洋および南アジア,東南アジアにおいて,夏季南西から,冬季北東から吹く季節風のこと。アラビア語で〈季節〉を意味するマウシムmawsim(mausim)に由来する。 モンスーンは,夏と冬に定期的にしかも逆方向に吹くことから,インド洋では,モンスーンを利用した航海貿易が古くから行われた。それは前2000年にさかのぼるともいわれるが,1世紀中ごろの《エリュトラ海案内記》では,モンスーンを利用した航海法を始めたのはギリシア人ヒッパロス(ヒッパロスの風)であるとしている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のモンスーンの言及

【風】より

…しかし高さが数km以下であるため,対流圏の中層以高で現れることはまれである。
[中規模な風系]
 (1)季節風 モンスーンとも呼ばれる。季節風は,海陸の分布により,夏には大陸内では海洋に比較して高温低圧になり,冬には反対に低温高圧になるために,1年周期で変わる風系である。…

【季節風】より

…季節を吹き分ける風系を指し,英語ではモンスーンというが,これはアラビア語で季節を意味するmausimに由来する。モンスーンの定義は数多くあるが次の三つにおおむね分けられる。…

【輸送】より

…インド洋と地中海とではそれぞれ造船技術,航海法において著しい違いがある。インド洋では,6ヵ月交代で一定方向に吹くモンスーン(季節風。アラビア語で〈季節〉を意味するマウシムが語源)を利用して冬に北東から南西に向けて航海し,夏は逆に南西から北東に向かって航海を行った。…

※「モンスーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android