デジタル大辞泉 「労」の意味・読み・例文・類語
ろう【労〔勞〕】[漢字項目]
[学習漢字]4年
1 精を尽くして働く。骨折り。「労作・労賃・労働・労務・労力/勤労・功労・就労・徒労・不労・報労」
2 精が尽きて疲れる。「労苦/過労・苦労・心労・辛労・足労・煩労・疲労」
3 ねぎらう。「慰労」
4 「労働者」「労働組合」の略。「労使・労農・労連」
5 (「
[名のり]つとむ


(えい)+力。
は庭燎、かがり火を組んだ形。力は耒(すき)の象形。
は聖火で、これを以て耒を祓ってから、農耕がはじまる。農耕のはじめと終わりとに、農具を清める儀礼があり、それで害虫を避けうると考えられた。火で清めることを勞といい、丹青を以て清めることを靜(静)という。爭(争)は上下から力(耒)をもつ形。これによって作物がえられるので、〔詩、大雅、既酔〕に「
豆(へんとう)靜嘉」という句がある。嘉も加(耒と祝詞の器の
(さい))に
(
)を加え、祈りと
声とで耒(力)を清める儀礼をいう。〔説文〕十三下に「劇しきなり。力と
(けい)の省とに從ふ。
火、冖(べき)を燒く。力を用ふる
は勞す」というが、会意の意が明らかでない。また重文一字を録し、
に作る。近出の〔中山王方鼎〕に心に従う字があり、また斉器の〔叔夷
(しゆくいはく)〕に
に作る字があって、「其の
事に
(きんらう)す」という。
は衣裳を聖火を以て清める魂振りの儀礼を示す字であろう。労は「労賜」「労賚(ろうらい)」のように、神の恩
を受けることが原義。〔詩、大雅、旱麓(かんろく)〕「
の勞する
なり」の〔箋〕に「勞は勞來なり。
ほ佑助と言ふがごとし」とあり、「労賚」の意とする。のち転じてひろく事功・勤労の意となり、労苦・労役の意となる。
立〕勞 ハチツカイタル・イタハル・ツカル・ワヅラフ・イタハシク・ヤマヒ・タシナム・クダカシム・イタミ
は同声。癆は疲労。療(
)li
は声近く、その疲労を療(いや)すことをいう。
▶・労役▶・労怨▶・労歌▶・労駕▶・労懈▶・労
▶・労
▶・労気▶・労疚▶・労
▶・労極▶・労勤▶・労苦▶・労劬▶・労懼▶・労
▶・労軍▶・労形▶・労結▶・労
▶・労謙▶・労
▶・労遣▶・労工▶・労困▶・労
▶・労作▶・労思▶・労賜▶・労辞▶・労疾▶・労者▶・労酒▶・労
▶・労商▶・労情▶・労擾▶・労辱▶・労心▶・労臣▶・労神▶・労人▶・労悴▶・労瘁▶・労生▶・労積▶・労績▶・労損▶・労憚▶・労徒▶・労動▶・労働▶・労頓▶・労農▶・労憊▶・労煩▶・労疲▶・労罷▶・労病▶・労弊▶・労勉▶・労満▶・労務▶・労問▶・労来▶・労
▶・労賚▶・労力▶・労累▶・労労▶・労碌▶
労・勤労・劬労・苦労・勲労・軍労・計労・
労・賢労・功労・郊労・耕労・稿労・告労・暫労・思労・酬労・所労・書労・焦労・心労・辛労・神労・塵労・足労・存労・大労・聴労・徒労・伯労・博労・煩労・疲労・罷労・閔労・撫労・褒労・民労・問労・憂労・来労・累労出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…このような相対立する性格を有するがために,両者における農具の発達,そして機械化への歩みも異なる。農具の発達は農作業の労働能率を高めることになるが,それによって浮いた労働が,集約化してもあまり土地生産性の高まらない休閑農業では,経営を拡大する方向に用いられ,そのことが畜力その他の原動力を利用する機械の発達を促した。一方,中耕農業においては,もともと労働を集約化しなければ農業そのものが成立せず,また労働を集約化すれば土地生産力が格段に高まるから,経営を拡大するよりも,むしろ労働を集約化して人力を利用する道具の発達を促した。…
…中国古来からの農具。耙は耕起した土を粗砕したり,地中の毛細管を地表面で切断するのに使用され,労は土を細砕し,鎮圧して毛細管をととのえるのに使用する。華北の農業は一般に雨水にたよっているため,地中の水分の可能な限りの利用が望ましい。…
※「労」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...