ちょろい(読み)チョロイ

デジタル大辞泉 「ちょろい」の意味・読み・例文・類語

ちょろ・い

[形]
非常に簡単である。容易に処理できる。「この問題を解くことぐらい―・いさ」
考え方・やり方が安易である。「そんな―・い手にのるものか」
手ぬるい。
「ねっそりの牛盗人、―・い工みのあめだ牛」〈浄・関八州繋馬〉
[類語]たやすい簡単容易簡略簡易あっさり手っ取り早いやすいらく手軽手軽い造作ないわけないくみやす楽楽易易いい易易やすやす軽い・軽く・悠悠難無く苦もなく生易しいイージー朝飯前楽勝お茶の子お茶の子さいさい河童かっぱたなごころを返す労せずして赤子の手をひねるお手の物事も無げむざむざ軽軽かるがる無造作手も無く見す見すまんまと平易軽易安易物ともせずすんなりすいすい首尾良くちょいちょいちょちょいのちょい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちょろい」の意味・読み・例文・類語

ちょろ・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ちょろ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 内容にとぼしくて値打がない。取るに足りない。つまらない。
    1. [初出の実例]「あれらが他(ひと)の句をわらへ共、あれらが句がちょろい事ぞいや」(出典浮世草子・人倫糸屑(1688)高慢)
  3. 様子がなまぬるい。まだるっこい。てぬるい。
    1. [初出の実例]「わづかに残る道具を沽却し、唐土より伝来の錦袋子を合はせて渡世の便とすれど、ちょろい穿鑿(せんさく)」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)
  4. 見えすいていて浅薄である。おろかである。
    1. [初出の実例]「女郎の好く問ぐすりを申せど、そんな事などちょろく見えすき」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)一)
  5. それを処理したり打ち負かしたりするのが容易であるさま。
    1. [初出の実例]「抑も我奇術の不思議と云っぱ、晴天に雨を起し、海上に巖を浮ぶるなどは瑣々(チョロイ)こと」(出典:冷熱原著梗概(1896)〈尾崎紅葉〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android