デジタル大辞泉 「むざむざ」の意味・読み・例文・類語 むざ‐むざ [副]価値あるものが無造作に失われるさま。やすやすと。「せっかくのチャンスをむざむざ失ってたまるか」「むざむざ(と)捨てるわけにはいかない」[類語]楽楽・軽軽かるがる・無造作・楽らく・容易・簡単・易しい・容易たやすい・訳わけ無い・与くみし易やすい・易易いい・悠悠・難無く・苦もなく・ちょろい・簡略・簡易・あっさり・手っ取り早い・易い・手軽・手軽い・造作ない・軽い・生易しい・イージー・朝飯前・楽勝・お茶の子・お茶の子さいさい・屁への河童かっぱ・掌たなごころを返す・労せずして・赤子の手をひねる・お手の物・事も無げ・手も無く・見す見す・まんまと・平易・軽易・安易・ものともせず・すんなり・すいすい・首尾良く・ちょいちょい・ちょちょいのちょい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「むざむざ」の意味・読み・例文・類語 むざ‐むざ 〘 副詞 〙 ( 古くは「むさむさ」。多く「と」を伴って用いる )① 節度をわきまえず、無分別、不注意であるさまを表わす語。うっかり。[初出の実例]「むさむさとなる事 あのさけのしわざなり」(出典:御伽草子・酒茶論(古典文庫所収)(室町末))② 確たる理由もなく事を行なうさま、いいかげんにするさまを表わす語。[初出の実例]「いたくつたなきたばこを挙屋の出すに、太夫の女郎などそれをむさむさとのむは、見かけみぐるしかるまじきや如何」(出典:評判記・色道大鏡(1678)四)③ とりとめなく、無為に過ごすさまを表わす語。[初出の実例]「Musamusato(ムサムサト) ヒヲ クラス」(出典:日葡辞書(1603‐04))④ 価値あるものが不用意に、あるいは無造作に失われるさまなどを、無念に思い惜しむ気持を込めて表わす語。[初出の実例]「しはんぼのうらでむざむざ散る桜」(出典:雑俳・桜狩(1743))「生長(おひさき)も見ずむざむざと莟の花をちらすかと」(出典:浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)八)むざむざの語誌→「むさと」の語誌 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例