軽易(読み)ケイイ

デジタル大辞泉 「軽易」の意味・読み・例文・類語

けい‐い【軽易】

[形動][文][ナリ]
手軽でたやすいさま。簡単なさま。「軽易問題
軽率なさま。
「―なる、軽々しい振る舞ひが多いものぢゃほどに」〈史記抄・竇田伝〉
[名]あなどり軽んずること。
我人を軽しめば、還って我身人に―せられん」〈日蓮消息・佐渡御書〉
[類語]簡単容易安易平易手軽てがる手っ取り早い容易たやすやさしいやす平たい造作ぞうさないわけない朝飯前お茶の子さいさい河童かっぱ楽勝むざむざ易易やすやす楽楽軽軽かるがる無造作与し易い易易いい悠悠難無く苦もなくちょろい簡略簡易あっさり手軽い軽い生易しいイージーお茶の子掌を返す労せずして赤子の手をひねるお手の物事も無げ手も無く見す見すまんまと物ともせずすんなりすいすい首尾良くちょいちょいちょちょいのちょい

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精選版 日本国語大辞典 「軽易」の意味・読み・例文・類語

けい‐い【軽易】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 手軽であること。たやすいこと。簡単であること。また、そのさま。〔広益熟字典(1874)〕
    1. [初出の実例]「これは、あなた方にとって全く一顧の価値もない、軽易な問題でせう」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉四二)
  3. 軽率であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「我と活計してすきて、軽易なる、かるかるしいふるまいが多いものぢゃほどに」(出典:史記抄(1477)一五)
  4. ( ━する ) あなどり軽んじること。軽蔑(けいべつ)
    1. [初出の実例]「我人を軽しめば、還て我身人に軽易せられん」(出典:日蓮遺文‐佐渡御書(1272))
    2. [その他の文献]〔史記‐蘇秦伝〕

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普及版 字通 「軽易」の読み・字形・画数・意味

【軽易】けいい

軽んじあなどる。〔史記秦伝〕此れ一人の身にして、富貴なれば親戚も之れを畏懼し、賤なれば則ち之れを輕易す。況(いは)んや衆人をや。

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